2019年末に現れた新型コロナウイルスは、前例のないパンデミックを引き起こし、世界中に未曾有の被害をもたらしました。欧米では、病原体の同定から一年以内という驚異的な速さで ワクチンが上市されました。一方、日本発のワクチンの承認には三年半の時間を要しました。
このような背景を受けて、AMED SCARDA*の指導の下「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」が立ち上がり、東京大学・新世代感染症センター(The University of TOkyo Pandemic Preparedness, Infection and Advanced Research Center: UTOPIA)がフラッグシップ拠点として採択されました。
UTOPIAには東京大学の世界トップレベルの様々な分野の研究者が集まり、ワクチンの開発はもとより、感染症の克服につながる多分野研究を展開しています。UTOPIAは、東京大学を母体としますが、国内だけではなく海外とも活発に連携をしています。
今回のパンデミックでは、ワクチン開発だけではなく、感染症研究においても日本は世界に対し後塵を拝していることが露呈されました。その理由の一つは人材不足です。UTOPIAでは、東京大学の若手研究者の発掘・育成を組織的に行うことにより、世界最先端の感染症・ワクチン研究を遂行する研究組織になるとともに、UTOPIAが世界を感染症から守る ― Save the world from infectious diseases ― ことを目指しますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
東京大学 国際高等研究所
新世代感染症センター
機構長 河岡義裕
2025年11月17日 東京
*GMP=Good Manufacturing Practice:医薬品等の製造管理および品質管理基準November 20252025年11月17 - 18日 東京
November 20252025年11月12 - 13 日 UNSW, Sydney
November 2025新藏礼子教授、石井健教授によるプレゼンテーションのほか、プロジェクトマネージャーによる事業紹介、シナジー拠点と合同のポスター展示を行いました。
2025年10月8 - 10日 パシフィコ横浜
October 2025河岡義裕機構長らの研究成果が New England Journal of Medicine に掲載されました。
Lizheng Guan, David Pattinson, Amie J. Eisfeld, Tong Wang, Peter J. Halfmann, Gabriele Neumann, Tera R. Barnhardt, Alexis C. Thompson, Amy K. Swinford, Kiril M. Dimitrov, Keith Poulsen, and Yoshihiro Kawaoka
December 2025真下知士教授 らの研究成果が npj Biosensing に掲載されました。
Rika Hirano, Kazuto Yoshimi, Koji Asano, Kohei Takeshita, Ken J. Ishii, Kei Sato, Tomoji Mashimo