大学・カレッジ
留学体験談

トフルゼミナールから大学留学、大学院留学を実現させた学生の体験談をご紹介します♪

米国カレッジ:Dean College
K.O さん

私が海外の大学に進学しようと思った最初のきっかけは、中学三年生の時に、塾のプログラムで二週間ほどカリフォルニアのロサンゼルスに留学したことです。私はそれまで一度も国外に出たことがなく、国の外への味もありませんでした。知識として、日本の外があることはもちろん知っていましたが、本当に国の外に全く違った文化や生活、人々があるということを実感できていなかったのだと思います。その二週間は私の人生を文字通り180度変えました。アメリカが、というか、日本以外の文化に触れることが何もかも新鮮で、次に留学するときは異文化の中に長期間住み、外国人、観光客という「お客様」視点ではなく、その異文化に一時的にでも同化することで、あらゆる観点からその国の文化を経験したいと感じました。

アメリカを留学先に選んだ理由は、主に三つです。

一つが、心理学の分野における先進国であること。私は小さいころから小説や漫画を読むのが好きで、物語に登場するキャラクターを分析することに興味がありました。それから、中学、高校と、いろんな挫折や成功を経験したうえで、自分が人間の脳、思考のメカニズムに興味があることに気づきました。心理学はもちろん日本で学ぶことができますが、PTSD研究や臨床の分野においてアメリカがリードしていること、資格取得への道筋がしっかりしていることを理由に、アメリカで心理学を学ぶという選択が私の中に生まれました。目標は、四年制大学を心理学専攻で卒業したのち、院へ進むために就職、もしくは働きながら進学し、博士号を取ってPsychologistになることです。

二つ目が、アメリカは日本に比べて歴史が浅い国でありながら、日本と深くかかわりのある国であるという点です。高校で世界史を学んだり、日々のニュースを見ていたりすると、日本という国が外交でいかにアメリカに影響を受けているかがよくわかります。アメリカを敵視する人もいれば、アメリカを称賛する人もいる。もちろん、アメリカに住んだからといって、外交のことがわかるわけではありませんが、政治的な雰囲気や、アメリカに住んでいる人の考え方に直に触れることは、今後、日本人としての考え方を確立するのに、大いに価値があると感じました。

三つ目が、シンプルですが、英語が公用語であることです。話すための専門的な勉強はしてこなかったとは言え、中学、高校での英語の授業によって、英語は他の言語に比べてはるかに親しみやすく、知識もあります。大学の知識を入れなければならない状況で新しい言語を学ぶ余裕はないと判断しました。

Dean Collegeを選んだ理由が一つ目の理由につながります。この大学は他の二年制の大学に比べて心理学のプログラムがしっかりしており、少人数のクラスにも関わらず様々な種類があります。また、留学生の人数が少ないことも決め手です。私は自分が怠惰である自覚があるので、日本人の多い地域に行けば必ず、日本語を話してしまうだろうという自信がありました。

留学した一番大きな理由が心理学を学ぶことであったせいか、大きなカルチャーショックやホームシックを経験することなく、一年と少しが経ちました。留学で一番つらいなと思ったのは、食生活です。寮の食堂で食べる以外の選択肢がないため、一度食事が辛いと感じると、二年間はずっと辛いです。食にこだわりがないと自負していても、必ず日本のインスタント食品や、長持ちする食べ物(私はインスタント味噌汁、米、ふりかけなどを持っていきます。)を持っていくことをお勧めします。

これから留学する人におすすめすることは、あまり過剰に心配しすぎないことです。大抵のことは周りの人が助けてくれたり、自分でもがいたりすることで何とかなります。だから、何かわからないことや準備不足なことがあっても私たちが考えている以上に何とかなります。遠慮なく周りに頼ることが大切です。ある程度肩の力を抜いて、周りに支えられながら楽しむくらいがちょうどいいのではないかな、と思います。


≪保護者様のコメント≫

留学手続きから留学して1年、中学3年生の時にいったアメリカのサンディエゴの研修旅行がとても楽しくて、海外留学に興味を持ちました。もともと、精神的自立が早かったと思いますが、英語はあまり得意ではなかったにもかかわらず、熱心に勉強するようになりました。

留学という目標は、自分をみつめる機会になった事は間違いないと思います。

留学を決めてから、トフルゼミナールさんにはさまざまな道筋を示していただき感謝しています。

今年2年目になりますが、遠いアメリカで思うように冒険を楽しんで欲しいです。

大学院:University of Stirlingに入学
野原 菜央 さん

一度の人生、やりたいことをするために

昔からなんとなく「留学したい」と思いながらなんとなく大学受験をし、興味のない法学部に入り、なんとなく毎日同じように大学に行ったり、休んだり、飲み会に行ったりと周りに流されながら生きてきました。その生活に終止符が打たれたのがコロナでした。丁度コロナ禍で就職活動をするという時に果たして自分はこのまま周りに流されながら就職していいのだろうか、本当にやりたいことを夢のままで終わらせていいのだろうかと思うようになりました。今までやりたいことは山ほどあったけれどそれをいつも「いつか時間ができたら」「いつか仕事が落ち着いたら」と「いつか」というスペシャルワードを使って逃げて、挑戦すらしようと思いませんでした。私の本当にやりたいことはスポーツ業界で働くことです。馬術を長らくやってきた中で私の生活においてスポーツは切っても切り離せないものになっていたのです。長時間の外出自粛期間は私に夢を現実にするための一歩を踏み出す決断をさせてくれました。それが私の英国大学院スポーツマネジメント学部への留学の始まりでした。

 

毎日孤軍奮闘の予定が・・・

私はキラキラのシティ留学に憧れていました。しかし私が今いるのはラグビーでは一国として認められているのにオリンピックでは認められていない、国としての立ち位置があやふやなスコットランドのど田舎のスターリング大学です。おかげで日本人は全校で5人程しかおらず、ファウンデーションコースのINTOにはもちろん私だけです。そのせいで何か問題が起きても一人で立ち向かうしかありません。ただそのおかげで発展途上ではあるものの英語は人一倍上達したと胸を張って言えます。大学選びに関して、私はGPAが低かったため選択肢は限られていました。トフルゼミナールにこの大学なら・・・。とスターリング大学を紹介していただきました。本音を言えばあまり乗り気ではなかったこの大学ですが今となっては最高の居場所です。日本人がいないことは時には大きなデメリットになります。メンタルが崩れた時に頼る人が誰もいない、積極的に自分から話しかけなければ友達なんて一人もできないなんてザラにあります。大学から帰れば遊ぶ友達もおらず寮の部屋に篭りっきりという学生は想像以上に多いです。しかし「日本人がいない」というマイナスな言葉を味方につければもうこっちのもんです。積極的に話しかけにいく勇気さえ持てればあっという間に勉強と遊びの両立が大変という充実した日々が待っています。

 

勉強は大変、でもチームプレー

私生活は充実しすぎています。フラットメイトにも恵まれ、毎日紅茶とお菓子片手に夜までみんなで語り尽くしたり、料理を交換したり、パーティーをしてお酒をたらふく飲む夜も、みんなで旅行しに行く週末もあります。田舎の大学ということもあり、山登り、ハイキングをしに行くことも頻繁にあります。ただ勉強は思った通り大変です。INTOは留学生用のコースですがクラスメイトの半分以上は日常会話が英語の国出身だったりとほとんどがネイティブレベルです。その中でリスニングとスピーキングが苦手な私にとって予習、復習は必須です。毎朝早起きをして授業前に予習、帰りがけに図書館に行って復習をしています。分からないことは基本的なことでもクラスメイトや先生に聞いたり、恥を早々に捨ててとりあえず発言をしています。もちろん文法なんてめちゃくちゃな時がほとんどだと思いますがそんなことを気にしていたらこのコースを生き抜くことはできません。この頑張りは必ず誰かが見ていてくれて今ではクラスメイトが積極的に助けてくれたり、図書館にみんなで勉強しに行ったり、分からないことをビール片手に説明し合うこともあります。勉強する気が起きない時はみんなで声を掛け合って、寮の共有スペースに集まって音楽をかけながら大勢でパソコンと睨めっこしているテスト前の一コマも私にとっては非常に大切な時間です。

 

夢を口にする

私は日本で具体的に自分の夢について家族以外に話したことはありません。以前少し話した時に色んな人に「流石にその夢は大きすぎない?無理だよ」と言われたからです。それ以来私は人に私の将来について話さなくなりました。しかしこちらの授業初日で「自分の夢を前に来て発表してください」と言われました。そのため私はこの学校に来たことを初日で後悔しました。しかしほとんどのクラスメイトの夢は私よりも遥かに大きなものでした。そしてみんなの顔は自信に満ち溢れ、自分の夢を発表している姿は本当に楽しそうでした。私が発表した時もちろん笑う人も否定する人もいません。先生は私に「いいね!でも夢なんだからもっと大きくてもいいんじゃない?そしてもっと自信持って」と言われました。夢を口にできない環境は苦しく、諦めることを容易にさせますが、夢を口にできる環境はより一層夢に向かって必死にもがくことができます。留学をするメリットの一つはこれだと感じます。コンフォートゾーンを抜け出して自分から厳しい環境に飛び込むことは容易ではありませんが、その経験は何にも変え難いものだと断言できます。夢を夢のままで終わらせたくない、現実にしてやるという強い思いは今の生活において最大のモチベーションであり、そのおかげで私は今の生活が今までの人生で一番充実しています。周りにはお互いの大きな夢を応援しあい支えてくれる大切な仲間が大勢います。私は彼らと共にどんどん夢に向かって突き進もうと思います。後悔したり、立ち止まったり、笑われるのを気にしたりしている暇は今の私にはありません!

Dean Collegeからボストン大学に編入
上田 知沙 さん

私は高校1年生からアメリカに留学していました。当初は日本の大学へ進学予定でしたが、自分をもっと高めるためにアメリカのトップスクールに進学したいと思うようになり、トッ プスクール編入コースを利用しました。 トフルゼミナールの先生や多くの先輩方がおすすめしていたこともあり、Dean Collegeに経営学専攻で進学することを決めました。Dean Collegeはマサチューセッツ州のフランクリンというアメリカの中で三番目に安全と言われている、とても静かな街にある大学です。ボストン中心部までは40分くらいで電車で行くことができるので、週末などにはみんなで食事をしたりレッドソックスなどの試合を見に行くこともあり ました。寮にはキッチンがついているので、冬のとても寒い時期には鍋パーティーなどもしていました。大学では今まで出会うことができなかった香港や台湾からの沢山の生徒さんに出会うことができ、とても刺激を受けました。留学生はみんなとても仲がよく、私が幹部として所属をしていたISA (International Students Association)では、みんなで協力して旧正月や習字イベ ントを行ったりと、自分達の素敵な文化を沢山の人々にシェアできる機会もありました。 2年生からは編入のための手続きと学業の両立に苦労することがありましたが、サポートが充実していたこともあり、両立が可能になりました。Dean Collegeは学校の規模が小さいため、アカデミックアドバイザーと生徒の距離がとても近く、編入に必要な書類などのサポート や進路相談などを親身になって聞いてくれました。編入を目指す学生にはとても向いている学校だと思います。 Dean Collegeでの2年間はもちろん楽しいことばかりではありませんでしたが、国籍関係なく辛い時に支えあえる、同じ目標に向かう仲間がたくさんいました。自分の人生の中で一番成長できた経験の一つだと確信しています。チャレンジすることに年齢制限はありません。実際に15歳でDean Collegeに来ている生徒もいました。自分をもっと高めたいと思うチャレンジ精神が旺盛な方に私は強くおすすめしたいです。この秋からはボストン大学に編入して自分自身をもっと高めれるように色々な事に挑戦していこうと思います。

パロマカレッジから南カリフォルニア大学に編入
篠崎 健伸 さん (ビジネス管理学部 起業学科)

将来のトップスクール進学を目指して

高校時代に一年間、米国の高校に交換留学していました。現地の文化に触れ、日本よりも米国の教育システムが優れていると感じて高校卒業後は米国の大学に進学したいと考えるようになりました。

交換留学から帰国し、英語の学習は継続していました。2年制のカレッジであるPalomar Collegeに入学する前にはTOEFLiBT TESTで96点を獲得することができました。ただ、米国のトップ大学に進学するにはまだ英語力が少し足りていないかったことや、高校卒業時点ではまだ具体的に勉強したいことや将来やりたいことが決まっていなかったこともあり、4年制大学ではなく2年制のカレッジからスタートし、4年制大学へ編入学する道を選択しました。

 

Palomar Collegeに入学

1年間の交換留学の経験もあり、自身の英語力にはある程度自信もありましたが、現地での生活や英語での授業に慣れ、Palomar College入学後すぐに良いスタートを切れるようにするため、カレッジ開始前に短期の語学研修にも参加しました。4年制大学編入のために必要な要素はいくつかありますが、カレッジの成績はとても重要なので、事前に環境に慣れておけたのは良かったです。

カリフォルニア州にあるPalomar Collegeを選んだ理由は、まずカリフォルニア州に多くのレベルの高い州立大学があり、他州のカレッジからよりも同州のカレッジからの方が編入学しやすかったからです。また、2年生のカレッジとは言っても規模が大きく施設面が整っていたことや、数多くの国から留学生が勉強しに来ていたことも魅力的でした。

現地サポートも受けることができたので、成績の維持もしやすく、編入出願のためのエッセイ添削なども細かく指導していただけたのでとても良かったです。過去の学生のフィードバックや各教授の情報など、サポートがあったからこそ得られる情報もあったことも大きかったです。

 

南カリフォルニア大学での充実した日々

UCLAなどのカリフォルニア大学数校やヨーロッパの大学からも合格を得ることはできましたが、校風やビジネススクールのプログラム内容、生徒と教授の比率などを理由に南カリフォルニア大学への進学を決めました。

編入してからの生活は、今までの人生で経験した事のないくらい充実していました。授業内容も学生の質もカレッジとは比べ物にならないくらいレベルの高いものでしたが、自分の興味のある学びたい事だったので頑張ることができました。それと平行して就職活動も行っていたので、起きている時間すべて暇が無いような感覚でした。2学期目からは、さらに忙しさが加速していきました。運よく早い時期からインターンや内定を獲得することができたこともあり、日本人学生会のキャリアオフィサーに就任し、キャンパスでの企業説明会や選考会のセッティング、ネットワーキングイベントの企画、集客などを担当しました。また私立大であるため短大で取得した単位で認められないものも多く、上限を超える単位を履修しました。ビジネススクールのカウンセラーには無謀だと止められましたが、学費面も考慮し卒業時期を遅らせることは自分の選択肢にはありませんでした。結果としては良い成績を収め、4年生になると同時に$7,500を超える奨学金も得ることもできました。現在は今夏に内定をいただいた総合商社への就職を決め、起業学などのより専門的な授業を履修しながら内定者研修を進めています。

 

海外生活で得られることは、言語や大学での学びだけではありません。留学は、自発的に行動することで日本では体験する事のできない様々な出会いや経験を得ることができる場です。もし留学しようか迷っているであれば、是非チャレンジしてみてください。


アーカンソー大学フォートスミス校
松本 紗依 さん

自然が美しい街、快適な環境が整っている州立大学に入学

私が卒業した大学、University of Arkansas Fort Smith (以下UAFS)はアメリカのアーカンソー州にある州立大学です。アーカンソー州は自然が美しい土地として知られていて、キャンパスも大変勉強に励みやすい環境が整っています。勉強の傍ら美しい夕焼け空に癒されたり、澄んだ空気でリフレッシュ出来たり、息抜きにフォートスミス市内でハイキングも楽しめます。都会の喧騒から離れた立地ならではの特権です。入学して間もない頃、私が初めてアーカンソーで見たグラデーションの夕焼けは今でも鮮明に覚えていて、まるで私を歓迎してくれていたようでした。


UAFSのキャンパスも学生/留学生が快適に学生生活を送れる環境が整っています。特に留学生は現地で車を持つ事が難しいと思いますが、キャンパス内にはMeal Plan(食事付き)の学生寮が2ヶ所あり、大変便利です。寮を利用すれば、駐車場を探していて授業に遅刻、という心配がありません。また、UAFSのキャンパスは大変綺麗で安全な事で有名です。大学のSNS(Facebook, Instagram, etc.) では、「アーカンソー州一安全なキャンパス」としてノミネートされた事が載せられています。


学生への充実したサポートやイベント

留学生共通の悩みといえば「ちゃんと授業についていけるか?」だと思います。UAFSでは、Academic Success Centerという無料のチュータリングサービスがあり、Writing, Math, Biology, Spanish等幅広くサポートしてくれます。また、授業を担当してくださる先生方も指導熱心な方が多く、理解できるまでとことん説明してくださいます。留学生への対応も大変丁寧で、ネイティブの学生と平等に接してくれる傍ら分からない所は易しい単語を使いながら説明してくださいます。  


UAFSでは、学生たちがコミュニティに馴染みやすいようイベントも充実しています。特にFreshman(一年生)を対象としたキャンパスイベントCub Campはみんなで一気に環境を知り友達を作るチャンスと言えます。キャンパスツアーに加え、チームに分かれてゲームをしたりダンスパーティーに参加したりとUAFS生活最初の大きなイベントとなっています。

Cub campで新しい環境に慣れたら、大学のクラブ活動にも参加できます。UAFSには様々な分野をカバーする学生団体があり、自分の興味がある、又は知りたい事、コミュニティでシェアしたいことについての活動ができます。例えば私は、専攻がスペイン語だったのでSpanish Clubでスペイン語やラテンカルチャーを学ぶ傍ら、それを生かしたボランティア活動をしました。アメリカではボランティア活動が大変盛んで評価されるので、グループで楽しみつつ地域/コミュニティに貢献しやすくなっています。あと、日本人留学生として日本に興味がある現地学生に貢献したかったのでJapan Clubで日本語を教えたり、カルチャーシェアの為のイベントを開いたりしました(書道、紙芝居、折り紙など)。

また、UAFSでは毎年Numa’s awardという学生団体対象の表彰式があります。イベント開催数、ボランティア件数などに応じて団体で表彰されます。学生が活動しやすい環境、というだけでなく活動意欲もかき立てられる環境になっています。


卒業後もしっかりサポート

最後に、留学生の中には「大学卒業後は海外/アメリカで就職したい!」という方もいらっしゃると思います。UAFSでは、現地での就職サポートも充実していて、Career Serviceという所で就職活動に有利な情報(主にWorkshopにて)、専攻に応じた就職先探しのサポートが無料で受けられ、更にはキャンパス内での企業との交流会も開催されます。アメリカでキャリアを積んでいきたい、という学生さんにもかなりお勧めの大学です。

エバレットコミュニティカレッジからカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)に編入
藤井 凜太郎 さん

逃げ道のない環境に身を置きたかった

高校卒業後の進路を考える際、学費や生活の面で努力をしないと生きていけないという逃げ道のない環境に自分の身を置きたかったこともあり、海外留学することを決めました。好成績を収められないとクラスを再履修しなければいけなくなり、そこには膨大な学費がまた発生してしまうため、毎クラス本腰を入れて取り組まなければいけないという厳しい環境に惹かれました。アメリカの教育システムは、ある程度授業を履修し、どのようなことを学ぶのか一定の理解を得てから専攻を選択することができるため、期待していた学習内容との思い違いなどが生まれづらく、自分の興味により合った専攻を選べると感じます。それもアメリカへの進学を決めた理由の一つでした。

日本でも慶應義塾大学の総合政策学部と環境情報学部というアメリカの教育システムと似ている大学・学部も受験しましたが、最終的には米国進学に決めました。

 

Everett Community Collegeに入学

Everett Community College(EvCC)はワシントン州の田舎にあります。2年制大学にいる間は、その先の4年制大学への編入を目指すための学習に集中する必要があったため、周りに遊ぶことのできる施設や機会があるような所よりも良いのではないかと考えこの学校を選びました。勉強に集中しやすい環境だったので、とても良かったです。

カレッジでは英語での勉強や異文化理解はもちろんのこと、自己責任で自分の学びたい専攻やその次の編入先を決めなければいけない環境下において、常に自分の興味やできることできないことを模索し続け、どのような選択肢があるのかを研究し続ける必要がありました。しかし、そういったプロセスが本当にやりたいことや後悔しない道を選ぶために大切であったと強く思います。

 

4年制大学への編入出願

普段の授業を受け、予習や復習をする中で4年制大学編入への出願の準備をすることは大変でした。特に志望理由書(エッセイ)の作成が大変でした。出願先の大学によって内容も変えていく必要があり、自身のアピールできるところを論理的に、かつ魅力のある文章にまとめなければいけませんでした。そのため、様々な教授やアドバイザーに添削のアポイントメントをとり、幾度も書き直しました。編入においてこのエッセイは合否を左右する重要事項ですので、ボランティアや事前活動など、できるだけ多くの経験を積むことをお勧めします。

 

留学することで得られること

 「海外大学に進学する」=「英語が身につく」といったイメージを持つ方もいますが、アメリカの大学で手に入るスキルや教養というものは日本の大学を卒業して得られるものとは全く異なっていると感じています。日本社会では4年で大学を卒業することに対する社会的価値が強い一方で、仕事で活きるスキルは就職後に身につく場合が多いように思います。それに比べてアメリカの社会ではスキルやパーソナリティ、職場にどんなメリットを持ち込めるかという競争になるので、大学を出て即戦力となる人材教育が行われています。これはコロナ禍において多くの授業がオンライン化されている現状でも変わらない部分であり、現地での生活がイメージできないからといって留学自体を諦めてしまうのはもったいないと感じています。もし日本とアメリカ、どちらの国で学びたいのかを迷われているのであれば、オンライン授業などへの不安感に左右されず、自分自身が大学で何を得たいのかを大切にし、選択することが重要なのではないでしょうか。


オレンジコーストカレッジからカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に編入
W.K. さん

英語で理系分野の勉強がしたい!

私は、自分の興味のある理系分野の教育・研究が優れていること、英語が好きで英語圏の国で英語の勉強をするのが夢だったこと、アメリカの大学のテストのスコアだけでなくボランティア等の課外活動やこれまでの経験を評価するシステムが好きだったことから、アメリカの大学への進学を希望しました。

Orange Coast College(OCC)を選んだ理由は、治安と気候が良く勉強に集中できそうだったことに加え、ビーチやテーマパークが近くに数多くあり、勉強面以外でも充実できそうだったということがあります。また、現地でもアカデミックなサポートが受けられるということで、海外に住んだ経験がなくても安心して渡航できると感じたからです。

 

大変だった普段の授業と編入出願準備

OCCでは、自分の専攻に関わる教科(化学、生物、数学等)、及び英語を学びました。最初の半年ぐらいは、ホーム(食べ物)シックになりました。言葉の壁もあり、理系の専門用語をほぼすべて英語で覚え直すことになり大変でした。理系科目を選択していたこともあり、カレッジでの学習は3年間かかりました。特に同じタイミングで渡航した同級生が先に2年目終了後に編入して行った時などにモチベーションを維持することが難しかったです。編入出願のために必要だったカリフォルニア大学の出願エッセイは、かなりパーソナルなことを聞かれるので、英語力以前にそもそも答えを考えるのが難しく苦労しました。

でも、自分の専攻と同等の学部学科が日本にはほとんどないため、アメリカでは自分の一番やりたい勉強ができました。英語力も伸び、いろんな出身や文化を持った友達ができて尊重できるようになりました。日本から離れたことで、逆に日本の良さや、家族、友人の大切さに気づくこともできました。また、ふらっとビーチに行ったりディズニーに行ったり、日本では体験できないような生活をすることができました。

心残りなのは、最初の方の学期から、課外活動やクラブのことを調べて積極的に参加しておけば良かったということです。もっと勉強にメリハリをつけて、遊びの時間を増やして、せっかくの環境を楽しめれば良かったと思います。

 

これから留学しようと考えている皆さんへ

留学してから痛感したことは、留学前の英語のレベルで、留学開始後の英語の伸びも変わってくるということです。元の英語のレベルが高ければ人と話す機会も、そこから吸収できることも増えます。勉強も大事だけれど、特にカレッジに入るまでは現地での生活に慣れて楽しむ方が重要だと思いました。               

留学をするというのは、特に私のように留学経験や海外に住んだ経験がない人にとっては勇気のいることだと思います。そして、留学を始めたらうまくいくこともあればいかないこともあるかもしれません。でも、成功も失敗も、どれもが留学でしか得られない、自分を成長させてくれるとても貴重な体験だと思います。自分が生まれ育ってきた場所とは違う言葉、違う文化を持った所に行き、そこで暮らすことで感じられたこと、得られたことは数え切れないほどありました。私は留学ができて良かったと心から思います。1人でも多くの方が留学に挑戦して、素晴らしい経験ができることを願っています。


シドニー大学
R.K. さん (応用化学部)

私は高校2年生の時に1年間交換留学をして、初めて学校が楽しいと思えるようになり、海外の大学に進学したいと思いました。海外の学校の環境が自分に合っていると感じたことも留学を決めた理由の一つです。高校の時に滞在したことのあるオーストラリアの大学に進学したいという希望がありました。トフルゼミナールでシドニー大学のファンデーションコースであるTaylor’s Collegeをお勧めされ、ある程度レベルがあり大学の選択肢も広がると進められ、出願しました。大学では健康科学を学んでいます。大学の生活を通して、オーストラリアの文化だけでなく、他の留学生の国の文化も知ることができ、とても勉強になりました。また、日本を離れることで外から日本を見直すきっかけにもなりました。大学ではやはり英語に苦労しました。高校の短期留学前は全く英語が話せず、そのときも語学力不足で授業を理解するのにとても苦労しましたが、大学入学後も専門用語などに慣れるのに1年ほどかかりました。初めは母の勧めで興味を持った留学でしたが、ここまで私の人生を大きく変えるものになるとは思いませんでした。私は英語を本格的に勉強し始めたのがとても遅かったのですが、なんとか海外の大学に入学することができました。日本から離れることで外から日本を見ることができ、世界にもっと興味を持つことができました。皆さんもやりたいと思ったことはいつでも遅くはないと思うので、その時にチャレンジしてみてください。