研究会 (学内向け)
<第1回研究会> 2024年11月14日
「mRNAワクチンをめぐる問題」-秋本倫子
2023年のノーベル生理学・医学賞授与対象となった技術を使った新型コロナウイルス感染症向けのmRNAワクチンは実は、当初から多くの問題を孕んだものだった。その通り、史上最大の薬害事件を引き起こしていると言われるが、問題点や被害の実態が政府やマスメディアによってむしろ隠蔽されてきたのが実情である。研究者として「科学」特に「医学」に対する「信仰」を問い直してみたい。
<第2回研究会> 2024年12月2日
「科学批判学」の意義と可能性―ある科学思想史家の遺言 田中智彦
科学技術のゆくえを問うのなら、その来し方にも目を凝らさなければならない。なぜなら、科学思想史家の金森修(1954-2016)が指摘するように、「自分の来歴を知らない知識、知ろうとしない知識は、同時代の社会状況や政治的介入に振り回され、その場その場でただ狂奔しているだけのものに成り下がる」からである。その金森の「科学批判学」の構想を手がかりに、今日、科学技術と批判的に向き合うことの意義と困難について考えたい。
<第3回研究会> 2025年2月3日
「身体・表現・テクノロジー」 ~AIはわたしのからだを夢見る~ 西洋子
からだで表現する世界の実践と研究を行っています.テクノロジーと出会い,さまざまに試行錯誤することで,人の表現世界について新しい発見がありました.加速する生成AIが,「私」や「からだ」の領域に踏み込むとしたら,人は人に何かをみつけることができるのでしょうか.
<第4回研究会> 2025年2月27日
「AIの歴史について」 藤田光治
近年、AI(Artificial Intelligence:人工知能)によって私たちの生活は大きく変化している。その中で、AIという言葉はいつ生まれ、どのような経緯によって現在に至るのかを考える。また、現在のAIに関する技術革新についても触れ、どのようにして人間はAIと共生していくのかを歴史を紐解きながら議論する。
<第5回研究会> 2025年3月27日
「3DとXR技術で進化する市民参加のまちづくり」 ㈱ホロラボ プロダクトマネージャー加茂春菜
国土交通省が推進する3D都市モデル「PLATEAU」 は、都市の空間データを統合し、まちづくりの新たな基盤となっている。これにXR技術を組み合わせることで、誰でも直感的に都市の未来を体験し、議論に参加できる環境 が生まれつつある。本発表では、「PLATEAU」とXRデジタルツインを活用した新しい市民参加の手法を紹介し、複数都市での実証実験をもとに、その可能性を探る。
<第6回研究会> 2025年5月16日
「安全保障とAI」 河野毅
戦争は人類の営みの一つであるがその手法は急速に変化・発展しておりAGI(汎用人工知能)を活用した戦争の可能性が高まっている。AGIの可能性は無限であるが可能性を享受する人類が被害を被る可能性もあり、その戦争への活用は不確定な要素が多い。このプレゼンでは不確定な要素を抽出し今後の議論の深化に寄与する考え方の整理をする。
<第7回研究会> 2025年6月26日
「デュアルユース技術管理ーAIと振興技術の融合が安全保障に及ぼす影響」 田中極子
近年、バイオテクノロジーとAIの融合は驚異的な進展を遂げる一方で、その「デュアルユース性」への懸念も高まっている。従来の「軍民両用」から、「有益/有害の両面性」へと論点が変化する中、技術の悪用を防ぎつつ健全な研究・産業発展を促す管理のあり方が問われている。本発表では、バイオ技術のデュアルユース性に焦点を当て、リスクと価値のバランスをどう設計するかを考察する。
<第8回研究会> 2025年7月3日
「AI・先端技術と心理学」 小林能成
<第9回研究会> 2025年7月10日
「AIと教育」 柳沢昌義
AIが教育や学習方法をどのように変化させるのか、そして、教員や学校教育が今後どのようになるのかなど、教育という観点から具体例を中心に紹介していきます。さらに、近未来、AIやロボットによる生活の変化などを紹介します。