2025.07.25|FRI
2025.07.25|FRI
国際学研究科では、短期海外招聘教授制度を利用し、2025年6月14日(土)~7月12日(土)まで、Florida International UniversityのAbu Shonchoy氏を招聘しました。
招聘期間中は、大学院・学部生を対象とした講義を行うと共に、研究科全員を対象とした講演会を下記の通り実施しました。
6月26日(木)4限(14:45-16:15)
“Barriers to Labor Migration for the Rural Poor”
移住は、農村部の貧困層がより良い雇用機会のある地域に移動することを可能にするため、貧困削減に貢献することができます。しかし、発展途上国における農村から都市への恒久的な移住は依然として限られています。このことから、貧困層がなぜ移住しないのか、そしてどのような障壁に直面しているのかという重要な疑問が生じます。
本講義では、Shonchoy教授が実施したランダム化比較試験(RCT)を用いて、バングラデシュ北部における、農村部の若者がアパレル部門の職に就くことを支援する職業訓練プログラムを調査とその内容について報告を行いました。
6ヶ月後と18ヶ月後の追跡調査データは、移住と雇用への強力で持続的な効果を示しており、特にプログラムに給付金や有給インターンシップが含まれている場合に顕著でした。これらの参加者は、収入の増加、送金の増加、そして貧困の減少を経験しました。求職活動と移住にかかるコストの低減が、その効果の大部分を示していると言えます。
参加学生は、日本・中国・ケニア・タンザニア・マダガスカル・インドネシアなどと多岐にわたっており、多くの質問が出ました。学生と教員にとって有意義な時間になりました。
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