日時:2016年11月12日(土) 13時30分~17時30分 (開場 13時00分)
会場:東洋大学白山校舎8号館7階125記念ホール ※公開・参加無料
2016年4月に改正電気事業法が施行され、電力の小売が全面自由化されました。さらに、2017年4月には改正ガス事業法も施行され、都市ガスにおいても小売が全面自由化されます。こうしたことから、わが国では本格的な「エネルギー競争の時代」に突入することになります。電気事業を営む大手電力会社10社と大手都市ガス会社は、共に垂直統合でサービスを供給しており、装置産業の代表格であるといわれてきました。エネルギーの安定供給はライフラインの基本です。他方、電気と都市ガスでは事業システムなどの中身はかなり相違しており、自由化によってアンバンドリング(機能別分社化)も実施されることになっています。同時に、小売りの全面自由化によって、両者の供給区域や供給義務(供給約款)がなくなるため、電気事業と都市ガス事業との垣根が総じて低くなります。電気の発電方法及び使用する原料は、原発、LNG、石炭、水力、石油、再生可能エネルギーなど多様化しており、都市ガス事業の原料は殆どLNGであり、サプライチェーンも比較的シンプルです。都市ガス事業と同様にプロパンガスを主成分としたLPガス事業も重要な役割を担っています。
今後は、公益事業として単にエネルギーをユーザーに供給するのみならず、最適なエネルギー供給における制御・計量・安全・持続などを包括したシステムとネットワークの構築が求められています。とりわけ、新時代に適合した環境に配慮したエネルギー供給の視点と、利用者側からも受け入れられるシステム改革が求められています。
東洋大学現代社会総合研究所では、数年前まで環境問題に取り組んできましたが、今回改めてエネルギー競争下における新たな供給システムと、人間環境に配慮したモノづくりの立場から、新たな社会・経済システムのあり方を考察してみたいと思います。さらに、自然環境保全の重要性などについても幅広く考察することとします。関係各位の活発な議論を大いに期待し、本シンポジウムを通じて、環境に配慮し人々の暮らしにマッチしたエネルギー供給のあり方や今後の社会基盤づくりやその仕組みなどを多面的に考えてみたいと思います。教職員・学生の皆さんをはじめこの分野に関心のある多くの方々の積極的な参加をお願いします。
13時30分 開会 総合司会:大坂 恵里 / 東洋大学現代社会総合研究所運営委員,法学部教授
開会挨拶 石井 晴夫 / 東洋大学現代社会総合研究所所長,経営学部教授
大学代表挨拶 福川 伸次 / 学校法人東洋大学 理事長
13時45分 基調講演(1) 「環境と公共インフラ政策・都市政策について」
藤川 眞行 氏 / 国土交通省関東地方整備局用地部長
前・国土交通省水管理・国土保全局下水道部管理企画指導室長
14時30分 基調講演(2) 「ロボットを活用した日本型ものづくりの現状と今後
~人間の作業環境の改善は永遠の課題」
松元 明弘 氏 / 東洋大学理工学部機械工学科教授
15時15分 休憩(15分)
15時30分 パネルディスカッション~質疑応答 (途中休憩あり)
パネリスト 光成 美紀 氏 / (一社)地再生推進協会代表理事,(株)FINEV(ファインブ)代表取締役
パネリスト 古谷 愛子 氏 / NPO法人 オリザネット事務局長
パネリスト 嘉村 潤 氏 /(一社) エルピーガス振興センター専務理事(元経済産業省)
パネリスト 藤川 眞行 氏 / 国土交通省関東地方整備局用地部長
パネリスト 松元 明弘 氏 / 東洋大学理工学部機械工学科教授
コーディネーター 和田尚久 / 東洋大学現代社会総合研究所企画委員長,国際地域学部教授
17時20分 閉会挨拶 澁澤健太郎 / 東洋大学現代社会総合研究所運営委員,経済学部教授
17時30分 閉会
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