現代社会総合研究所・ICT教育研究プロジェクトの第1回研究会を開催しました

現代社会総合研究所・ICT教育研究プロジェクトの第1回研究会を開催しました

東 洋 大 学 産 学 連 携 企 画
「 佐 賀 県 武 雄 市 ス マ イ ル 学 習 の 検 証 研 会 」
2014年5月16日(金)15時00分~17時00分
於 東洋大学白山キャンパス 125記念ホール

 東洋大学(東京都文京区/学長 竹村牧男)は、5月16日(金)に「佐賀県武雄市スマイル学習の検証研究会」を開催いたしました。

 この研究会は、東洋大学現代社会総合研究所・ICT教育研究プロジェクトの産学連携取組の一環です。

 佐賀県武雄市は、2014年4月に全小学生にデジタル教育用のタブレットPCを配布し、5月からはタブレットPCを使った「反転授業(スマイル学習)」を始めます。

 そのスマイル学習の効果などについて、武雄市と東洋大学は共同して検証作業を行うことになり、その検証の第一回の研究会を行いました。 

■研究会の内容 

 ・ICT教育の実施例の検証(武雄市「反転授業」)
 ・大学におけるICT教育のあり方の研究
 ・ICT教育推進のための政策提言
  (研究会メンバーは計34名)

■おもな研究会参加者

◇東洋大学

 松原 聡   経済学部教授/武雄市ICT教育推進協議会委員長=研究代表
 大熊廣一   学校法人東洋大学常務理事 東洋大学食環境科学部教授

◇武雄市

 浦郷 究   武雄市教育長
 代田昭久   武雄市教育監・武雄市武内小学校校長
 古賀龍一郎  武雄市スマイル学習課長

◇学外研究者

 中村伊知哉  慶応義塾大学メディアデザイン研究科教授/デジタル教科書・教材推進協議会事務局長他

◇ICT教育関連企業

 数研出版他教科書会社、DeNA 他

■佐賀県 武雄市 スマイル学習について

 反転授業は動画を家庭で予習することで、個人の習熟に合わせた学習が出来ることから、落第率が大幅に低下するなどの成果が出されており、10年ほど前から欧米を中心に導入されてきました。
 武雄市のスマイル学習は、従来の「反転授業」のように単に動画で予習を行うものでなく、「目当ての確認」「一人調べ」など、授業内の一人でできる部分を動画を用いて家庭で学習を行い、学校では「教え合い」「学びあい」を中心とした授業時間の充実を図るとともに、タブレット端末を授業でも活用することにより、以下のような目的をもって取り組んでいます。
-武雄市の導入目的-
(1)児童・生徒が、より意欲的に授業に臨める。
(2)授業者が、学習者の実態をより正確に把握する。
(3)授業では、学びあい「協働的問題解決能力」を育成する。