ここでは、免疫について私達が調べたことをまとめました。
私達は、4つの観点から免疫について調べていきました。
それが以下の4つです。
〜物理的・化学的防御〜
〜食作用〜
(獲得免疫)
ウイルスと自分の細胞を見分けて攻撃する。これが免疫です。では、どうやって見分けているのでしょうか。細胞には目はありませんし、目視で確認することはないでしょう。ではどのようにして見分けをつけているのでしょう。
ここでは、自分の細胞なのか、ウイルスや感染した細胞なのかを判断する方法を調べました。
自分の細胞の場合は自己と判断し、ウイルスに感染した細胞の場合は非自己と認識されます。
認識には主要組織適合抗原(MHC抗原)が関わっています。MHC抗原とは抗原提示する際に関わっているタンパク質のことです。MHC抗原は細胞の表面にあり、T細胞が自分のものでない抗原を持った細胞は非自己と認識し、免疫系が攻撃します。
自分の細胞の場合は、MHC抗原にはまっている自己ペプチドとT細胞の受容体の型と合わないため自己と認識されます。
ウイルスに感染した細胞の場合は、MHC抗原にはまっている自己ペプチドにプラスでウイルスの一部が付着し、それをT細胞の受容体の型と合うため非自己と認識されます。
移植した細胞の場合は、非自己と認識されます。(アニメーションでは分かりやすいように合致して作っていますが、実際のところは合致するかはわかりません。)移植した後に免疫系に攻撃されると大変なのでその時のために免疫抑制剤というものがあります。また、近年ではIPS細胞というものがあります。自分の細胞の一部を使い、自分の体に移植する方法です。非自己の場合は免疫が働くが、自分の細胞がもととなっているので自分のMHC抗原なので自己と認識されて免疫が働きにくくなります。
そもそも自然免疫とは、ウイルスや細菌などの敵が体内に入ってくると、敵の目印に関係なく真っ先に駆けつけてやっつける免疫反応のことです。自然免疫は生まれたときから体に存在します。自然免疫には2種類あるのですが、どのようなものなのでしょうか。
物理的防御とは、病原体が体内に侵入しないようにする第一防衛ラインです。私たちの身体に備わる物理的防御の機構でとくにわかりやすいのが、体表を覆う皮膚で、人間の皮膚の一番外側には角質層という層があります。外質層には死んでしまった細胞の集まっています。
物理的防御が突破されるときは、皮膚の場合、切り傷や擦り傷、火傷などで角質層などが損傷してしまうときです。病原体は傷口からどんどん侵入してしまう可能性があるため傷口をしっかりと洗浄、消毒して絆創膏や包帯で覆ったりして皮膚のバリアが破れてしまった部分を保護する事が大事になります。
化学的防御とは、生物の持つ酵素や酸を病原体と反応させることで弱らせ侵入を防ぐ防御機構です。
皮膚の表面は弱酸性に保たれていますが、この弱酸性というのも細菌などが繁殖しにくい条件です。汗、皮脂、胃液などの酸性には、病原体の不活性化、繁殖抑制などの働きがあります。
汗腺から排出される汗にはリゾチームという細菌の壁を破壊する事が可能な酵素が含まれており、溶菌酵素と呼ばれることのあるリゾチームに触れさせることで大抵の細菌は破壊されます。リゾチームは唾液、鼻水、涙、母乳などに含まれています。
侵入してきた病原体の排出方法として、目からは涙で、鼻、口からは鼻水や唾液、などがあります。
自然免疫のうちの食作用とは、単球やマクロファージ、好中球などの細胞が体内にある程度お
食作用とは、単球やマクロファージ、好中球等の細胞が体内にある、ある程度大きなサイズの異物や異常代謝物をエンドサイトーシスによって細胞内へと取り込み、分解する機構のこと。
ここでは、細胞がどのようにしてウイルスから体内を守っているのかということを調べました。
自然免疫とは、2.で説明した通り、ウイルスや細菌などの敵が体内に入れば、敵に目印関係なく真っ先に駆けつけてやっつけることです。
体内にあるマクロファージという細胞が死んだウイルスやその断片を体内に取り込んで溶かし、掃除する役目を持っています。
そして、キラーT細胞が抗体の情報を受け取り、ウイルスをやっつけます。しかし、あまりにもキラーT細胞が活性化しすぎると無差別に攻撃を始めるため、自己免疫疾患という病気になることもあります
適応免疫には、T細胞、樹状細胞、B細胞が関わっています。その中で主役となるのが、T細胞とB細胞と言ったリンパ球です。
T細胞は、感染した細胞(T細胞の受容体に合致した)を攻撃します。一部は記憶細胞になることがあります。
B細胞は、活性化すると形質細胞になり、抗体(免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質)を作ります。一部は記憶細胞になります。
適応免疫には二種類あり、体液性免疫と細胞免疫に分かれます。
まず抗原がマクロファージや樹状細胞と言った抗原提示細胞に取り込まれ、小さなペプチドに分解されます。(ペプチドとはタンパク質を分解したものです。ペプチドは言わばその抗原の個性のようなもの。)その抗原情報を細胞の表面に提示し、ヘルパーT細胞の受容体と結合する。(抗原提示)その後、T細胞はB細胞に光源情報を提示する。これにより、B細胞は形質細胞に活性化します。そして、そのウイルスに適した抗体を作ります。その抗体によって、咳や痰、鼻水などに含まれて、ウイルスを体の外に追い出します。また、マクロファージが発見しやすくなったり、食作用をしやすくなったりします。
まず抗原がマクロファージや樹状細胞と言った抗原提示細胞に取り込まれ、小さなペプチドに分解されます。(ペプチドとはタンパク質を分解したものです。ペプチドは言わばその抗原の個性のようなもの。)その抗原情報を細胞の表面に提示し、ヘルパーT細胞の受容体と結合する。(抗原提示)受容体と結合したヘルパーT細胞は活性化をし、th1細胞に活性化します。(th1細胞とは、キラーT細胞やマクロファージなどを活性化させる物質を放つことのできる、ヘルパーT細胞の進化系です。)th1細胞はth1サイトカインを放出し、マクロファージやキラーT細胞などを活性化させます。活性化されたそれぞれの細胞は、活発に働くようになります。ヘルパーTや感染した細胞は、キラーT細胞に抗原を渡し、キラーT細胞は抗原と同じ情報を持つ細胞やウイルスを攻撃します。死んだ細胞はマクロファージによって食べられます。(マクロファージはウイルスや細菌を食べるとともに、死んだ細胞やウイルスの破片も食べて、体を綺麗にしてくれます。なのでマクロファージは掃除屋とも言われています。)
免疫は、人をウイルスや細菌などから守ってくれる大切な機能です。今COVID19が世間を脅かしている中で、免疫はあなたを守ってくれるでしょう。そのためには健康的な生活を心がける必要があります。COVID19に負けないためにも免疫力を養っていきましょう!免疫力は生活習慣の乱れにより低下することがあります。喫煙や過度な飲酒は避け、バランスの取れた食事をし、適度な運動を心がけましょう!他にもストレスや疲労なども免疫力の低下に繋がります。心や体が疲れてしまったときはしっかりと休養を取りましょう!