高密度SNPチップは一度に数万SNPを遺伝子型判定できる画期的な技術です。このSNPチップを使って、ゲノム育種価を予測する方法をゲノミック評価と言います。ゲノミック評価を効果的に行う方法について、実際の家畜から得られたSNP遺伝子型を用いた研究や、シミュレーションによる研究を行っています。
研究業績
Takeda et al. (2020) : https://doi.org/10.1111/asj.13432
Takeda et al. (2021) : https://doi.org/10.1186/s12864-021-08121-z
育種改良を行う場合、多くの個体で表現型を測定する必要があります。しかし、新規改良形質の多くは測定が困難であり、簡易で多検体測定可能な表現型値の測定法(これをハイスループットフェノタイピング法といいます)が必要となります。当分野では、対象形質を間接的に評価するために、光を波長ごとに分光(分解)し、波長毎の光の強度を指標に対象形質を予測するための手法を開発しています。例えば、牛乳に赤外線を当てることで得られるスペクトルデータから、牛乳中の免疫関連物質の濃度を予測するための手法を開発しています。
研究業績
Satake et al. (2025) : https://doi.org/10.3168/jds.2024-25991
宿主と共生する腸内細菌叢は、宿主の表現型に影響(菌叢効果)を与え、宿主の遺伝子型との関係があることが知られています。ブタの育種改良は、増体重などの産肉形質を対象に、血統情報および表現型値から予測される育種価を指標に選抜することで行われます。このとき、育種価とともに菌叢効果を指標に選抜することで、より効果的な育種改良が可能であれば、腸内細菌叢の情報は有用な選抜指標となります。当分野では、腸内細菌叢のブタ育種への利用可能性について研究しています。
研究業績
Maruyama et al. (2026) : https://doi.org/10.1016/j.animal.2025.101727