11月19日、羽田イノベーションシティ(東京都大田区)にて、『HANEDA未来フォーラム~自動運転Lv4~』(主催:HANEDA INNOVATION CITY先端産業創造委員会)が開かれ、本学経営情報学部樋笠尭士 専任講師、グローバルスタディーズ学部今村康子 准教授が登壇しました。大田区、鹿島建設株式会社、BOLDLY株式会社の担当者も参加し、進行を本学経営情報学部 菅沼睦 准教授が務めました。
第1部は、大田区産業経済部 八木弘樹イノベーション事業担当課長の挨拶に続いて、多摩大学 経営情報学部 樋笠尭士専任講師、グローバルスタディーズ学部 今村康子准教授、自動運転バスを運行しているBOLDLY株式会社 佐治友基 代表取締役社長兼CEOが話題提供とディスカッションで登壇。
専門は法学で、自動運転の社会実装に必要な法的、倫理的指針作成と普及に向けた活動を行っている樋笠専任講師は、「自動運転レベル4」では特定自動運行保安員は多様な業務を負うことに触れ、その役割の重要性を説きました。また特定自動運行保安員は多くの役割を担うモビリティ人材として「まちづくり」の起点となるキーパーソンになるべきと語りました。
今村准教授はホスピタリティの観点から、カスタマーデライト(顧客の期待以上の製品や品質、サービス提供を行うこと)の重要性に言及し、想像もしていないような感動体験によりデライトが高まるため、自動運転においてもテクノロジーのみならず、人がホスピタリティを発揮していくことが求められるのではないかと強調しました。
佐治友基代表取締役社長兼CEOは、茨城県での自動運転の実際の取り組み事例を紹介し、自動運転により業界の魅力度向上を目指し、交通事業を人気産業にしたいと語りました。
パネルディスカッションでは、「自動運転における人の役割とコミュニケーション」のテーマで、話題提供者3名による意見交換を行いました。日本では車内が無人よりも有人の方が受け入れられるのではないかという議論や自動運転車が過疎地で交通インフラの要としての役割を担うことへの期待などの意見が交わされました。