口頭発表・プレゼンテーションの方法（図書紹介）

大出敦編著 ; 直江健介著『アカデミックスキルズ　プレゼンテーション入門　学生のためのプレゼン上達術』

アカデミック（学術）のプレゼンテーション特化して解説した本。大学で求められるプレゼンテーションのスキルを、「基礎」「準備」「実践」の3つの観点から説明します。大学での口頭発表・プレゼンテーション初心者におすすめの1冊です。

アカデミックな場でプレゼンテーションする目的は自分の立てた仮説の正しさを証明することです。大学では論証型のプレゼンテーションが求められます。

基礎では、テーマ設定の方法から、自説を形成し、アウトラインを作成し原稿にまとめるまでのアウトプットがまとめられています。まず、基礎を読み、プレゼンテーションの目的と発表内容の概要をまとめます。次に準備と実践の章を読んで、具体的な発表を想定した準備を進めると、プレゼンテーションの質が上がります。

準備と実践の内容は以下の通りです。

• 準備：プレゼンテーションに使う資料作成法（載せる情報やデザインなど）

• 実践：リハーサルから発表、質疑応答、発表後までに行うこと

この1冊で大学でのプレゼンテーションについてはほぼ網羅されています。授業などで発表しなければならないときに、おすすめです。

前田鎌利『パワーポイント最速仕事術』

プレゼンテーションに使用するスライド作成のノウハウが分かる本。 プレゼンテーションに効果的なスライドの型とPowerPointを使ったスライド作成が学べます。PowerPointの使い方も詳しく書かれているので、マニュアルとして使えます。

以下のことに関心がある方に特におすすめです。

• プレゼンテーションの資料にどんな内容にするのか（なぜその内容にするのか）

• 伝わるプレゼンテーションの資料はどうデザインするか（どう見せるか）

• 自分の意図したスライドを作成するのに、PowerPointをどのように使えばよいか

資料作成の基礎がわかるので、手元にあると便利な1冊です。

ガー・レイノルズ著 ; 熊谷小百合, 白川部君江訳『プレゼンテーションZen : プレゼンのデザインと伝え方に関するシンプルなアイデア』（第3版）

プレゼンテーションの取り組み方について書かれた本。プレゼンテーションというと、人前でどのように話せばよいか、作った資料に抜け漏れはないか、など気になることがたくさんあります。本書を読むと、伝えるためにはどのように話し、どのような資料を作成すればよいか、わかります。

本書は「準備」「デザイン」「実施」の三部で構成されています。著者のガー・レイノルズは、「抑制」「シンプルさ」「自然さ」を原則にしたプレゼンテーションを提唱し、以下のように対応させています。

• 準備：抑制（抑制や制限は創造性につながる。シンプルさ、明瞭さ、簡潔さを心に留めておく）

• デザイン：シンプルさ（不必要な部分は削る。シンプルさが明瞭さにつながる）

• 実施：自然さ（いま、ここ、目の前の聴衆と言葉を交わすことに集中する）

プレゼンテーションの本質がわかる本です。プレゼンテーションで緊張しがちだったり、スライドに情報を盛り込みすぎてごちゃごちゃしてしまうときなどに、プレゼンテーションの指針を与えてくれます。

1．蔵書検索の高機能検索で「件名」を選択して「プレゼンテーション」と入力し、検索する

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