・ネットワークインフラの構築
・OSと端末選択
01:学校としてICTを行うか議論します
02:ICTで何を目的・目標とするか議論します
03:どの部門が行うか議論します
04:いつ行うか議論します
05:運用体制について議論します
06:端末に対するインフラを議論します
〈01:学校としてICTを行うか議論します〉
多くの困難を理解します。
現在、GIGAスクール構想において熱意無く取り組んだ学校は悉く成功とは言えない状況になっております。大きな資金を投入して失敗したとは言えない為、微妙な回答を行う学校が散見されます。
学校としての魅力を際立たせる、何かに特化した教育を行う、根本的な違いを持つ為には、人材を配置し運営していく必要があります。
例【目標:可視化とパーソナル化】
授業終了時、生徒にアンケートを答えて貰います。
【今日の授業は理解できましたか?】【先生の説明はわかりやすかったですか?】【授業を速度は適切でしたか?】
これを紙で実施した場合、作成・配布・回収・集計・統計の5工程が必要です。1回の授業当たり20分を要した場合、毎日3回の授業で60分を消費します。膨大な時間を投入する必要がありますが、実施し可視化した場合と実施しなかった場合の差異は巨大です。
可視化を行わなかった場合、状況の判断が曖昧になるのも問題ですが、BPCが困難になるのも問題です。可視化が完了している場合、社会問題となっている父親育児休暇や、ESの改善に対する備えにもなります。
【目標:可視化とパーソナル化】の場合、ICTを行うことで社会責任を果たす内容が【目的】となる為、現場判断というよりは経営判断の領域です。
〈02:ICTで何を目的とするか議論します〉
何を目的として実施するのかを議論します。
例【目的:生徒が楽しく健全に学生生活を過ごせる事】にした場合。
非認知教育、肯定教育、アングリーマネジメントの3点に共通する内容として、生徒同士の関係性をメラビアンの法則から脱出させる事が挙げられます。
第二次反抗期における精神の衝動は、攻撃的になる事で果たされる事が多く、その場合、人間関係の構築を困難にさせます。その衝動は最悪の場合、法への抵触。またそうでない場合でも人間関係悪化による退学へと繋がる事があります。
また経営面にも影響します。O県の場合、一般的な私学における学校経営として年間生徒1人当たり80~90万円で予算編成を行います。生徒2人の退学によって、教職員1名分の財政基盤を失く事になり、生徒退学における経営への影響は小さいとは言えません。
結果【目的:生徒が楽しく健全に学生生活を過ごせる事】にした場合、生徒の生活と学校経営を健全化する事が同時に達成される為、実施する意義が十二分にあります。
〈03:どの部門が行うか議論します〉
誰が指揮を執るのかを決めます。
生徒の学習を管轄する部門、学校の広報を管轄する部門、校内のインフラを管轄する部門、資格取得を管轄する部門、ICTは多くの所管を跨ぎます。
学校を良くする為に諍いを起こしては、ICTに何の意味も無くなる為、各所管の協力が必要になります。
〈04:いつ行うか議論します〉
導入時期を決めます。
人材を育成する期間、インフラを整備する期間が必要です。世界的な半導体不足の影響により、端末収集期間も加わります(インフラの提供元と端末の提供元が同じである場合、暗黙ルール適用の可能性が生まれます)
急ぐことで手に入るのは、どうすれば良いのか分からずに右往左往する人材と、整備不良のネットワークと、想定よりも高額な請求書です。
結果、全部不要です。
〈05:運用体制について議論します〉
ルールの明文化を行います。
故障対応、転退学、コンプライアンス、アカウント所有権、プライバシーポリシー、GPS、ネットワーク使用権、アプリ使用権、情報の公開、様々な内容があり、これを偶然に任せるとリスクマネジメントが出来ません。
また数人で運営する必要があり為、その任命が必要です。
〈06:端末に対するインフラを議論します〉
何人で何を使うかを決めます。
教職員と生徒の数を想定します。何のアプリを使用するかを決めます。同時に使用する人数を決めます。必要な通信能力を算出します。専用線の敷設が可能であるか、総額いくらになるのか算出します。
ここで計算を誤ると、運用中にネットワークが落ちます。