〈ICTに生える3本の木〉
①ハードウェアの木:機械的インフラ・・・2つの枝で構成
②ソフトウェアの木:運用インフラ・・・4つの枝で構成
③コンテンツの木:目的達成インフラ・・・・2つの枝で構成
[解説]
〈ハードウェアの木〉
各種インフラを意味しております。
データ供給量や端末・OSの特性によって、行う事・行える事に違いがあります。商業科の場合であればWindowsを選択する方が無難であり、特進科であればChromeBookを回避しておいた方が無難です。
理由として商業科とWindowsの組み合わせについては、商業科の学習と純正のMicrosoft Officeと相性が良く、互換性では処理しきれない内容が多数含まれる為です。
特進科とChromeBook以外の組み合わせについては、処理速度に優れたChromeBookが少なく、処理待ちの時間は無駄でしか無く、長期的に見た場合に大きな差が生まれます。
〈ソフトウェアの木〉
人的要因を意味しております。
単独では無く組織的な運用によって、効率的かつ持続可能な運営を行う必要があります。誰が指揮を執っているのか分からない。明確なルールが無い。アプリのインストールは各自が行い、故障時の受付方法が分からない。これでは上手くいく方が奇跡的な確率と言えます。
〈コンテンツの木〉
本来の導入する目的はこの先にあります。
何かを変える為、または何かを得る為にICTを行います。それを掴む為に、何らかのコンテンツを採用し運用します。【目的】を決め、【目標】を決め、そして【実行計画】を作成して進めます。
例えば【英語学習】という【実行計画】を何気なく【目的】に置いた場合、途中で迷走し何の為に何を行うべきか分からなくなります。
〈ハードウェアの木〉を構成する2つの枝
❶通信構築の枝
通信インフラと供給通信能力部分
〈目的に合わせたネットワーク構築〉
ICTの内容によって、必要とするインフラが違う為、それを理解します
❷端末OSの枝
運用MDMと運用体制について
〈管理システムの構築と運用体制〉
どういった環境を構築しそれを維持するかを理解します
[想定のインフラ > 使用人数 × 使用データ量]
この図式が成り立つ必要があります。
〈ソフトウェアの木〉を構成する4つの枝
❶組織運用の枝
ICT推進委員会の設立
〈全体を運営する為のシステム〉
誰か個人に責任を負わせるのでは無く、組織として運用を行う為の基盤を作ります
❷約款制定の枝
教職員や生徒保護者に対するルールについて
〈ルールの明文化〉
基本的なルールを明確化します
❸端末設定の枝
利用アプリの選定とフォーマットの作成
〈プラットフォームの選定〉
目的を達成させる為に使用する基本的なプラットフォームについて
❹制限管理の枝
制限制御と故障対応
〈受付ルール制定〉
実運用を想定したルールを決めます
〈コンテンツの木〉を構成する2つの枝
❶単独完結の枝
アプリ利用で効果が期待出来るもの
〈目標とアプリの使用がリンクしているもの〉
単純な構成で行う内容
❷複合継続の枝
複数アプリ利用継続で効果が期待出来るもの
〈目標とアプリの使用を目標としていないもの〉
複合したシステムで行う内容