屋号について
屋号について
戸庭無塵雑
虚室有余間
久在樊籠裡
復得返自然
陶淵明の漢詩『帰園田居』から拾った言葉で、
【余閑・余間(よかん)】は、
単に「ひま。いとま。たっぷりとした余裕。」という意味のようです。
漢詩の中では、世俗に疲弊した詩人が故郷へ戻り、
本来の自分に立ち返る契機となる情景が描かれています。
「我が家の庭には塵ひとつなく、空っぽの部屋には余裕がある 久しく鳥籠の中に閉じ込められていたが、こうして本来の自然な姿を取り戻すことができた」
ここでは元の詩の意味を尊重しながらも、
少し連想を膨らませて、
〈人間・空間・時間の「余」を活かす〉という、
ささやかな理念を見出しました。
一、永く静かな学びのための時間
二、没頭を妨げない空間
三、きちんと子供の「相手」をする人間
この三つを提供する場でありたいと思います。