適正価格のつくり方
~受講者に伝わる“価値の届け方”とは~
適正価格のつくり方
~受講者に伝わる“価値の届け方”とは~
2025年より、一部のジャンルにおける講座において、最低価格をこれまでの1,000円から2,000円に変更しました。
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この変更は「値上げ」ではなく、講師の皆さんがご自身のスキルや講座の価値を、より適切に伝えられるようにするための仕組み改善です。
今回はこの変更をきっかけに、あらためて考えたい「適正価格の作り方」について、人気講師の実践例や工夫を交えながら説明します。
「どのように価格や講座内容をアップデートすればいいのか」悩む講師の方のヒントになれば嬉しいです。
初めて講座をつくるとき、「まずは安くしてみよう」と思う方は多いかもしれません。
もちろん、体験価格や初回限定のように、まず受けてもらうための工夫として低価格から始めること自体は悪くありません。
ただ、「安いから気軽に申し込める」一方で、
「安いから興味はないが受けてみた」「本気で学ぶつもりはなかった」
という本来ターゲットとしていなかった受講者が増えてしまうこともあります。
実際、ストアカでは1万円を超える講座が満席になる先生も多くいます。
講座の内容や成果が、価格ときちんと釣り合っていると受講者に感じてもらえてる講座は価格帯に左右されず高い満足度を得ています。
安さで選ばれる講座よりも、講座の提供価値で選んでもらえる講座づくりに取り組んでみませんか?
今回の最低価格の変更は、講座の価値に合わせて適正な価格を考えるためのスタートラインだと考えています。
実際、ストアカ全体では初心者向けの講座でも3,000〜5,000円台の人気講座も多く、
「価格を上げたことで、むしろ集客が安定した」という講師も少なくありません。
その違いは、価格を上げる際に“納得感を生む工夫”をしているかどうか。
ここでは、ストアカ講師の実践から見えてきた工夫を紹介します。
価格を上げるときに大切なのは、情報量を増やすことではなく、
受講後に「学んでよかった」と思える瞬間をどう生み出すかです。
たとえばこんな工夫があります。
受講前に簡単なヒアリングを行い、目的を把握する
講座の最後にフィードバックを伝える
実践につながる資料やテンプレートを共有する
こうした“小さなプラスα”が、受講者の満足度を高め、価格への納得感を自然に育ててくれます。
価格を上げるときこそ、講座の構成を見直すチャンスです。
特に、インプット中心からアウトプット中心へ切り替えると、受講体験の質がぐっと上がります。
たとえば、話し方講師の森田翔先生は、過去一番バズった講座はアウトプットを取り入れる形式だったそう。
「ただ聞く」から「できるようになる」講座に変えることで、受講者の満足度が向上し、選ばれる講座になります。
講座時間の中で、受講者が自分の頭で考えたり手を動かしたりできる場面を意識的に入れてみましょう。
たとえば、チャットで意見を募る・簡単なワークを挟むなど。
「聞くだけ」ではない構成にすることで、記憶に残りやすく、満足度が上がります。
講座後に「今日は何を得られたのか」が具体的に残ると、価格の印象が変わります。
チェックリストやテンプレート、まとめ資料など、“形に残る成果”を意識しましょう。
Excel講師の岩間美香先生は、一人ひとりの課題に寄り添うレッスンで4,000人以上の受講生から支持を得ています。
「学んだことをすぐ仕事で使えるように、“最後に必ず持ち帰れるもの”を用意するようにしています。」
👉岩間先生の事例はこちら
講座が終わったあとに、フォローメッセージや復習リンクを一通送るだけでも印象は変わります。
「受けっぱなしにならない体験」をつくることで、信頼が生まれ、次の予約や口コミにもつながります。
講座ページには、“その価格でどんな価値が得られるのか”を具体的に記載することが重要です。
生徒さまは体験価値と価格を確認したうえで、納得して申し込むことができます。
Before→Afterで得られる変化を具体的に書く(実際の受講者の変化など)
講師自身の経験やサポート内容を明記する
「他にはない特徴」を一行で伝える(講師の経験や実績など)
このように、価格を上げることは単なる値上げではなく、「より良い学び体験を設計する」ことに繋がります。
「どうすれば受講者にとって、この時間が価値あるものになるか?」
その視点を一つずつ積み重ねていくことが、結果的に“価格の納得感”を生む講座づくりにつながります。
「値段を上げたら人が来なくなるのでは?」
そんな不安を持つ方も多いかもしれません。
でも実際には、値下げよりも内容の見直しの方が成果につながるケースが多いです。
価格を上げることで、自分自身の講座を整理し、学びの体験を磨くきっかけになります。
「自分の講座は、どんな変化を届けたいのか」
「どんな人に、どんな未来を渡したいのか」
ストアカは、講師の皆さんの「教える力」が正しく評価される場でありたいと考えています。
これからも一緒に、より良い学びの場を育てていきましょう。
「安い=売れる」ではなく、「納得感=満足」
価格は“変化”の対価。講座の成果を言葉にして伝える
値段を変える前に、講座の内容に+@を加える
適正価格は、講師の信頼を育てる