語学系

学系の指導方針                                   

 伊奈学園では、大学入試に対応できる力を育てるばかりでなく、発声指導にも力を入れ、ネイティブのように話せるようになることを目指しています。ドイツ語・フランス語・中国語はゼロからのスタートですが、3年間で大学受験レベルの実力をつけることを目標にしています。そのために補習や合宿を活発に行っています。9名のALTの先生も熱心に指導してくれます。伊奈学園の語学系は単に言語を学ぶだけでなく、たくさんの文を読み、書き、人の話を聞き、外国と自国の文化・習慣の違いを理解しながら、外国に向けて自分のメッセージを正しく発信でき、なおかつ、他の人と協力し合って仕事をしていける人材を育てます。 

 学系の特徴

英語の必修科目である英語コミュニケーションⅠ(1年次必修)・英語コミュニケーションⅡ(2年次必修)及び英語コミュニケーションⅢ(3年次必修)はドイツ語・フランス語・中国語選択者はもちろんのこと、全ての生徒が学びます。英語・ドイツ語・フランス語・中国語の選択科目は、条件さえあえば、他学系の生徒もとることができます。それが伊奈学園の総合選択制の特徴です。ただし、ドイツ語・フランス語・中国語を学んでみたい生徒は1年次にドイツ語・フランス語・中国語を選択しておくことが必要です。2年次にあがってもっとその言語を深く学んでみたくなったら続けて学ぶことができますし、他にもっと興味があるものが出てきたらそちらに変えることも可能です。 

伊奈学園の語学系

動画(3分弱)で授業や行事をみてみよう!

英語・ドイツ語フランス語中国語、全て紹介しています。

語学系.mp4

英語・ドイツ語・中国語・フランス語による学校説明

学校全体説明.mp4

語英系 代表生徒 A.S.さん


英語スピーチ関口(字幕付き).mp4

語英系 代表生徒 S.K.さん

英語スピーチ川田(字幕付き).mp4

 在校生・卒業生の言葉

語学系英語の卒業生からのメッセージ  

K.O.君(語学系英語) 上智大学外国語学部英語学科合格

「伊奈学の語英を選んだ理由」

 私は中学生の頃は勉強に励んでいたものの、社会や数学は頑張っても成績が伸びず、英語は比較的得意だったため、自然に高校では英語を学びたいと思うようになりました。また、大学でも英語系の学部に入ろうと考えていました。通学時間は片道1時間40分程度かかったのですが、伊奈学園では総合選択制で英語の授業も豊富に選択できるとのことで、英語力を重点的に伸ばしたかったため、語学系英語に入りました。

「伊奈学の授業について」

 1年から3年までの必修英語コミュニケーションに加えて、1年では論理・表現Ⅰ、2年次ではディベート・ディスカッションⅠ論理・表現Ⅱ、3年次はディベート・ディスカッションⅡ、ニューズイングリッシュ上級、ニューズイングリッシュ中級、アカデミックライティング中級を取りました。

  ディベート・ディスカッションⅠの発展科目、ディベート・ディスカッションは、日本人教師1人とALT2人に対して生徒が20名程度の少人数制授業です。週に2回ある2時間連続の授業を使ってディベートをするのですが、原稿はなく即興で英語を話すため、スピーキング力を大きく伸ばすことが出来ます。また、ディベートの作戦や、相手チームへの反論などを短い時間で考え、準備しなければならないので、私は個人的にこの授業を通して頭の回転が速くなったと思います。

「現在」

 私は現在、上智大学外国語学部英語学科で勉強をしています。クラス分けでは一番上のクラスに入ることができ、毎日英語漬けの日々を送っています。入学前に私が思い描いていたのとは違い、英語を学ぶというよりは、英語で様々な事を学ぶ授業が多いと感じます。私にとってなじみの薄い英語圏の文化や歴史を学んでいます。また、2年次から別れる第二主専攻では、言語学を深く学びたいと考えています。日々課題がとても多いですが、ついていけるのは、高校時代に身に付けた英語力のおかげだと思います。

「将来」

 かねてより将来は英語を生かすような職業に就きたいと考えていたのですが、これからの時代、英語は必須スキルとみなされ、中途半端に英語ができる、という程度では就職にもアドバンテージになりません。英語を全面的に押し出すのではなく、自分が興味のある職業について大学4年間で知見を深めることが重要だと思います。私は、将来はメディア産業で働きたいと思っています。日本のポップカルチャーを海外に発信したいと考えているからです。

「最後に」

 学校選択はやはり、通学時間ややりたい部活動なども含め、自分に合った高校を選ぶことが重要だと思います。伊奈学園は英語に力を入れている高校なので、英語を深く学びたい人にとっては、ほかの学校にはない授業を通してとても良い経験ができる学校だと思います。


W.O.さん(語学系英語) 中央大学法学部合格

「伊奈学の語英を選んだ理由」

中学校から英語の授業が本格的に始まり、ほかの科目に比べ、みんながゼロからスタートする授業で後れを取りたくないと思い、宿題やクラスの復習をしっかりとしていたおかげで英語が得意科目となりました。ただ、実践的な英語力を習得できたわけではなかったため、実用的な外国語のスキルをと感じ、伊奈学園に進学を決めました。

「伊奈学の授業について」

2年次では、ディベート・ディスカッションⅠなどの授業を選択しました。3年次では英語の専門科目として、ディベート・ディスカッションニューズイングリッシュ上級ニューズイングリッシュ中級を履修しました。フランス語も履修していたことから、周りの語学系英語に比べると英語の単位の比重が大きくないですが、自分の英語力向上にとても役立った授業ばかりでした。特にディベート・ディスカッションでは、ディベートを通して英語力を磨くことができるため、ディベートの論題に対する意見を書き上げ、それを自分の言葉で伝え、相手の主張を聞き取り、メモをとることで英語の4技能すべてを効率よく伸ばすことができました。それだけでなく、論題に関する知識や相手に自分の主張を的確に伝えるために、順序立て話すことを意識することにより、論理的な思考を身に付けることもできました。また、ニューズイングリッシュ上級の授業では、TED talkを取り扱ったり、英字新聞を読み、そのまとめと自分の感想を書いたり、プレゼンをするなどインプットとアウトプットを同時に行える授業を受けることができました。

伊奈学の英語科目全体を通して思うのは、ネイティブの先生が担当する授業が多く、英語を学びたい人も集まっているから、モチベーションを高く保ちながら3年間学習できるということです。また、第二外国語も併せて習得できるからことで、相乗的に2つの言語のスキルアップができます。

「現在」

私は今、中央大学法学部国際企業関係法学科で学んでいます。そこでは法の基礎や外交と国際法の関係などを知る授業があります。英語の授業では、「THE OTHER AMERICA」という本の精読や、自分の関心のある社会問題について知識を深め、プレゼンを行うなどしています。1年生からゼミが始まることがこの学部の特徴で、私は紛争と国際法をテーマとしたゼミに所属し、模擬討論等を行い、知識を深めています。

「将来」

将来は、バイヤーとなり、物の輸出入に携わりたいと考えています。フランスのオンブローザ学校に短期留学した際のホストファミリーがきっかけです。海外へ訪れてみると日本とは全く異なるものが溢れています。それをより多くの日本の人に伝え、外国の人にも日本の魅力を知ってもらいたいと考えています。

「最後に」

私は、語学系英語のコースを選択していましたが、3年間フランス語も履修していました。伊奈学園の魅力は、そのような柔軟な授業選択が可能というところと、一つ一つの授業の質の高さにあると思います。私の場合、語学系フランス語の人たちよりもフランス語の履修する単位数は少なかったけれど、フランス語でテロなどの時事問題をある程度理解できるレベルまで3年間で到達できました。また、身近にネイティブの先生がいる環境が多きな強みだと思います。英語合宿などのイベントに参加すればより彼らと仲が良くなれます。私は英語部に所属し、英語ディベートを高校在学中してきました。そこでも英語の先生やネイティブの先生がたくさん助けてくれました。

先生も先輩も後輩も同学年も、語学だけに集中して努力するのではなく、他に部活等、何か打ち込んでいる人がほとんどなので、私は在学中に尊敬できる先生、友人が学年問わずできました。伊奈学園は、様々な人に出会えたり、様々な経験ができる機会がたくさんあります。そこに飛び込んで、かけがえのない繋がりや経験をしてほしいです。この学校の魅力を存分に利用して、自分らしくいれる有意義な高校生活を送ってください。