正誤表と表記と感想など

p.2からずっと出てくる,「可算名詞」を間違えて「加算名詞」と書いている箇所が多かったです.また,それを直しても「非可算名詞」となっている箇所がありますが,「非可算」は集合論の文脈で用いられることが多いそうで,わたしの意図していた言語学での用語は「不可算名詞」でした!

この間違いは次にもあります:p.6, p.24 (最後の行), p.41 (l.7, l.9), p.69, p.71, p.76, p.79, p.80 (l.5, l.6), p.219, p.248

p.72「持ってこれば」の「これば」は方言だったと初めて気づきました.

p.104 fn.6, そしてp.105の定義における「領域」は,この文脈では「定義域」が定訳だそうです.同じくハイム=クラツァーを下敷きにする,田中拓郎著『形式意味論入門』でも domain は「定義域」でした.

p.118 などで Musan 1997 が参照されていますが,文献表に載っているのが間違っています.論文ではなく,Musan さんの博論の書籍版 On the Temporal Interpretation of Noun Phrases が正しい参照先です.bibtexの打ち間違い!

p.139 (52) に<est, <s,e>>とあるのは,一項の述語から個体概念への関数<<e,<s,t>>, <s,e>>のことです.煩雑なので省略形のつもりでした.

p.167 「ない」が「べき」の内部にに現れるパターンをわたしは完全に許容しているようです!しかもこれは認識論的な「べき」のつもりです.さすがにそれはおかしい?

次のみなさんに間違いをみつけてもらいました.どうもありがとうございます.

鈴木生郎さん,次田瞬さん,峯島宏次さん