ユパンキ工房
スプラング(Sprang)とは?
スプラング(Sprang)とは?
スプラングは3000年以上の歴史をもつ染織技法です。日本や極東地域での痕跡は未確認ですが、かつてはヨーロッパ、中近東、アジア、アフリカ、南北アメリカなど世界各地に広く知られていました。かなりユニークな技法なのに、残念ながら遠からず消滅してしまう恐れがあります。この古くて新しい手仕事の世界に、いま一度注目してみませんか。
世界のスプラング例
アフリカ、チュニジアのヴェール
ネパール
ランプシェード
古代ペルー
頭飾り
トルコ、シルクの帯
古代ペルーのスプラング
特徴
織り、編み、組みとも違う: 続きは右の⌄をクリック
簡単な道具とシンプルな糸操作。タテ糸のみで構成され、ヨコ糸を必要としません。一本の糸を切らずに一筆書きのようにタテに並べて、隣り合う糸と糸を絡めたり、交差させたり、綟り合わせて布をつくります。すると編み目は上下の両端から同時に仕上がって、最後は中央部で完成します。3つの基本形(下図参照) と豊富な変化形があります。独特な伸縮性や透け感、繊細な文様から躍動感のある質感まで、布の表情が自在に変化します。
作品例