地球磁場は数十万から数百万年に一回程度の割合で、南北が逆転しています。しかし、磁場が数千万年間ほとんど同じ向きを向いていた特別な時期があることがわかっており、スーパークロンと呼ばれています(「クロン」は地磁気が安定している期間のこと。長いので超クロン)。最も最近のスーパークロンは、今からおよそ1.2億年前 - 0.8億年前の期間に起こっており、時を同じくして気候の温暖化と海水準の高まり、大陸の分裂と火山活動の活発化が起こっています。そこでこれらがすべて関連しているという仮説が立てられています。
しかし、その前のスーパークロンの時期はおよそ3.2 - 2.7億年前で、この頃は気候の寒冷化と大陸の集積が起こっていました。この違いがどこまで重要なものかを調べています。