これまでの研究で、34.5億年前に地球磁場が存在していたことがわかりました(Usui et al., 2009)。当時の磁場の様子はどこまで今と同じだったのでしょうか?
この答えを得るため、 20-30億年前の花崗岩について、磁気方位の記録を系統的に調べています。
数十億年前は、地球内部は今より高温だったと考えられています。また、現在の地球中心にある内核は10億年程度の古さしかない、という説も提唱されています。これを踏まえると、超過去には地磁気が今より不安定だったという仮説が考えられます。
このような観点から34.5億年前の磁気記録を見ると、ばらつきが大きいようにも見えます。さらに、32億年前の花崗岩から、非対称的な地磁気の逆転が報告されています。
このような非対称性が一般的に見られるかを確認するべ研究を行なっています。