日本では自動車税を毎年、また重量税は車検毎に納付する必要がありますが、こちらでは、登録手数料および税という形で納付します。金額は年々下がり、筆者の所有するカムリ・ハイブリッドの例では、新車当初$329だったのが、6年経った今は$272になっています。これを納付すると、以前ナンバープレートが盗まれた話で紹介したその年に有効なステッカーが送られてきて、それを後側のナンバープレートに貼ります。分かり易いように毎年色が違っていて、これを貼っていないと警察に停められることがあります。登録税は確定申告時に所得税から控除できるようになっていて、二重取りされない、という訳です。
こちらには車検はありませんが、新車から8年経つと、2年に一度、年次登録前にスモッグテストと呼ばれる排気ガスの試験を受ける必要があります。ガソリンスタンドや専用の店に行き、排気口にプローブを差してチェック、結果は電子的にDMVに送信されて完了です。以前は4年以降だったのですが、税収を増やすためなのか、お金を払うと8年以降に延長されるという良く訳が分からない決まりに変わりました。
ちなみにクルマを共同所有する場合、二人の名前の扱いをORなのかANDなのかでクルマを売る時の手続きが異なります。ORの場合はどちらか片方がサインすれば売ることができ、ANDでは両方のサインが必要、となります。
登録料を支払うと送られてくるカード。
右下のステッカーを後側のナンバープレートに貼ります。
我が家ではORで共同保有しています。
その他の維持費は自動車保険代と、ガソリンと整備・修理費です。
自動車保険料は日本のように使ってなければ等級が上がり年々安くなるのではなく、若い運転者を除ければ年々上がります。もちろん契約内容によりますが、最近の為替で計算すると、日本のざっと2倍~3倍の保険料になります。運転者限定が基本で、年齢、住むエリア、予定走行距離、クルマのタイプ等で変わり、現在の我が家の支払う自動車保険料はざっと年間$1000強でしょうか。この値段は年々ほぼ物価の上昇と共に徐々に上がってきます。
ガソリン代は日本よりはわずかに安いのですが、国土が広くて横に広がっているため走行距離が長くなるので、結果としてガソリン代負担が多くなります。ウクライナ戦争以来、ガロン(3.6リッターに相当します)あたり5ドルを超えることもよくあります。
給油の仕方は日本とほぼ同じですが、ガソリンのオクタン価はたいてい3種類から選べ、同じホースを使い、ボタンで切り替えします。軽油は色違いの別ホースになっています。値段は日本と異なり、税金の優遇制度がないため軽油の方が高めです。
また、ほとんどの消費者は気にしていないようですが、ガソリンには夏仕様と冬仕様(Summer-blend / Winter-blend)があり、ある日に切り替わります。夏仕様ガソリンの方が冬仕様ガソリンに比べてクリーンで、効率が少し良く、また値段もガロン当たり15セントほど高くなります。これを知っているとほんのちょっとだけ節約できます。
ちなみにカリフォルニア州のガソリン価格は他州に比べて総じて高く、東海岸側に比べて3~5割も高価です。理由はテキサス州のように産油州ではないので外国からも輸入していること、税金が高いこと、クリーンなガソリンを作るのでコストが高い、だそうです。少しでも節約するため、州をまたぐドライブの時にはカリフォルニア州を出たところで給油する、というのが我が家の習慣です。
ガソリンスタンドの給油機。黒がガソリンで3種類のオクタン価から選べ、緑は軽油です。
前の顧客は91オクタン価のガソリンをガロン当たり$4.999で購入したようで、145円/ドルの為替レートで計算すると、リッター当たり200円になります。
ちなみにここは近所で最も安く、有名なブランドだと15~20%程度高くなります。カルフォルニア州ではアメリカだから安いとは限りません。
アメリカの高速道路で怖いのは、無料のためかメンテナンスが日本ほどキチンとされておらず、落下物が多いことです。車道に「穴」がある場合もあります。高速道路ではさまざまなものが道の上に落ちていて、トラックのバーストしたタイヤの破片はもちろん、今まで経験した一番大きなものでは、バンパーがそのまま高速道路の真ん中に落ちていました。幸い大きなものにはぶつかった経験はないのですが、小石が当たってフロンドガラスにヒビ入った、2台前のトラックがプラスチックの箱らしきものをと突然と落としてきて、よけきれずぶつかった経験があります。
フロンドガラスにヒビが入った時は、保険会社に連絡したところ、まずヒビが入った時の状況を聞かれ、次に、ヒビのサイズはコインよりも小さいか、ならば、樹脂注入で修理もでき、その場合は保険で完全にカバーされるが、もしフロントガラスを取り換えるならば、約10年前当時で$500、と言われました。フロントガラスに小石でヒビが入るケースはかなり多いらしく、自動車ガラス修理専門店では、「勤め先の駐車場で仕事中にフロントガラスの交換をします」という出張修理サービスもありました。私の場合はヒビが小さかったので樹脂の注入で済ませて、保険料の上昇などのペナルティもありませんでした。