05 ゴルフ場に隣接する花見川河川敷内トーチカについて考える 中

トーチカに関する見立て

このブログは、度々申し上げているように、調べて得た結論(成果)を発表する場ではなく、興味を持って調べている行為や思考プロセスを実況中継している場です。

そういう観点から、問題のトーチカについて私が考えている見立てを、(結果として正しいかどうかは保証できませんが)、書いてみます。

後日、ここで書いたことが正しければ自分の思考に自信を持てますし、間違っていれば貴重な学習体験になります。

●見立て1 【このトーチカは本土決戦における米軍侵攻阻止の防御ラインの一環としてつくられた。】

九十九里浜に上陸した米軍が首都圏に侵攻するメインルートの防御は、大本営は、当然のことながらそれなりの作戦を考えていたと思います。

一方、米軍侵攻のメインルートから外れた軽便鉄道架橋地点について、大本営はトーチカを建設して極小兵力で防御することとし、作戦立案のなかで位置付けた(そしてそれ以上の思考を省略した)のだと思います。

大本営は、上陸米軍戦車部隊などの本体とは、成田街道なり東金街道なりのどこかで対峙迎撃殲滅すると考えたのだと思います。

一方、上陸米軍の支隊が軽便鉄道架橋付近に来たらトーチカに配置した極小部隊で対応して、最後は自ら橋を落として玉砕して侵攻米軍の速度を落とす。ということだと思います。

トーチカの意義は極小部隊(10名程度?)で花見川堀割部においては侵攻米軍を通過させない(軽便鉄道橋梁は利用させいない)ということにあったと思います。

トーチカのすぐ近くで確認した軽便鉄道橋台

橋台の上に立ち真下を写した写真

(私の足が写っています)

トーチカと軽便鉄道橋脚の位置関係

トーチカ付近から見た東岸

横戸緑地と花見川サイクリング道路を結ぶ私製階段が見えます

(つづく)

2012.11.27 ブログ「花見川流域を歩く」記事