以下の通り,第2回研究会を開催いたしました.
日時: 2019年4月26日 (金) 14:00~18:00
場所: 京都大学 数理解析研究所 (RIMS) 1階 110室
参加者: 15名
[講演1]
講演者: 吉良 知文 氏(群馬大学 社会情報学部/九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
題目: 動的ゲームと社会システムデザイン
概要: 前半は、野球のマルコフゲームとしての定式化(645万状態)を紹介する。試合中の最適戦略、さらに、ルールの公平性(後攻の優位性)に触れる。後半は、きょうだいを考慮した保育所の利用調整(matching with couples)について述べる。社会実装が進んでいる共同研究の成果(展開形ゲームの解に基づく公平性の追求)を紹介する。
[講演2]
講演者: 藤井 浩一 氏(株式会社 NTTデータ 数理システム)
題目: 混合丸めカットにおける集約/変数置換及び切除平面の選択
概要: 混合丸めカットは、もっとも重要な切除平面のクラスです。その生成方法は発見的で、集約、変数置換、および丸めの三つのフェーズで構成されています。本講演では集約と変数置換に関するルールを変更することにより、起動停止問題などある特定のクラスの問題が高速化されることを示します。
切除平面の選択/スコアリングは、切除平面の実装において重要なトピックであり、例えば切除平面と緩和解との距離、実行可能解の利用などが知られています。本講演では単体法を用いた新しいスコアリングの手法を紹介し、その計算結果について報告します。