杉剣友について


歴史ある、新しい剣道会


昭和50年(1975)に札幌市北区新琴似にて設立された、「 新琴似剣友会 」と「 杉の子剣道会 」が、平成26年度(2014)から合併し、「 新琴似杉の子剣友会 」として新たに活動を開始しました。

双方とも、札幌北区においては茨戸剣道会についで古く、40年以上の歴史を持つ剣道会です。


それぞれの剣道会が排出した剣士達は各方面で目覚ましく活躍しております。また、かつて少年少女だった剣士達がやがて親となり、自らを鍛え上げた剣の道で我が子の心身錬磨を見守る姿もあります。


この合併により、より広域の少年少女に、時代に対応した剣道を提供することが出来るようになりました。


推奨小学校マップ

( 入会条件として地域、学区等は特定しておりません。)



名前の由来 「 新琴似杉の子剣友会

ひときわ個性的な「 杉の子 」という名前には、会員の皆さんが杉の木のように、まっすぐ成長してほしいという願いが込められています。


そして「 剣友会 」という名が示す通り、交剣智愛の精神で、良きライバル・良き友となることを目指しています。 

相手に向けた剣が同時に己に向いている事を悟ることで、互いに認め合い、人として自信と誇りをもって磨き合います。


「 新琴似杉の子剣友会」とは、剣道を通じて、自らが傷つく事や他人を傷つける事もなく、あらゆる事象に真正面から挑んでゆける " 強さ " を身につけるための会です。


この名前は「 杉剣友(すぎけんゆう) 」という愛称でみなさまから親しまれております。

指導体制

佐野学志先生(教士七段 )をはじめ、広島みさ江先生により指導を行っております。

また、一般指導者、OBのみなさんによる指導補助も行っており、充実した指導環境を提供しております。



剣道を通じた人格形成・地域活性

「 杉剣友 」は、家庭内、子を持つ家族間、更に地域のコミュニティとして重要な役割を持っています。


【 個 】

指導の先生方は、剣士それぞれの志を優れた指導で導きます。その結果、剣士たちは掛替えのない成功体験や充実感を得ることができます。

しかし、そこに至るまでの間は、厳しい稽古・勝負での明らかな結果などでくじけそうになってしまうときもあります。

そんな時に、保護者の皆さんや、同志達が 愛情 を持って応援し、支えることで、確かな希望、勇気、自信を得ることが出来ます。

そして共に乗り越え、強くなります。



【 絆 】

人との関わりを体感する場として、剣道は有効だと考えています。

近年はライフスタイルの多様化や、コンプライアンスへの戸惑いにより直接的なコミュニケーションが失われがちです。

剣道とそれに関わる時間を共有することで、家族内で共通の話題、経験、思い出、それぞれの立場での目標や役割などが生まれます。

また、会員同士や、家族同士にとっては、会の活動などに関わり、協力し合うことで、おもいやりや感謝の心が自然に育まれます。

子ども達はこのような環境に身を置くことで、自然な礼節を身につけます。


更に、地域の一般剣士なども加わり、老若男女が一緒に関わり合って楽しんでいます。

運動としても生涯続けられる、” 生涯剣道 ” の最大の利点といっていいでしょう。



【 社会観 】

また、道場を飛び出して様々な剣士と交流したり、それを取り巻く環境とふれあう機会がたくさんあります。

慣れ親しんだコミュニティを越え、それぞれの共通点や相違点を肌で感じることでしょう。

道場毎の文化・慣習の違いを経て、多様性への理解や順応や寛容さを身につけ、物事を俯瞰で捉える客観性、想像力が得られます。



点(個)から線(絆)へ、線から面(社会)へ。


「 交剣智愛 」のシンプルな精神をどんどん広げることで、これからの社会に不可欠なグローバルスケールに対応しうる人格が育まれます。

読み書き、ITなどを中心とした情報量を駆使しても、「 剣道 」で得られる感覚的な経験値を育むことはできません。

アメリカ カリフォルニアから稽古に参加してくれた大和君。剣道を通じた様々な ” 縁 ” が豊かな日常を育みます。


団旗 「 挑 」(いどむ)


剣道では、稽古や試合などの機会に、図られた安全で健康的な一定の苦楽に晒されます。

日常では得にくい経験とそれに伴う感覚の中で、個々の心の状態が炙り出される武道です。


剣道の教えで心の病とされる、驚懼疑惑(きょうくぎわく)。

驚懼疑惑とは、不測・油断による ” 驚き ”、 焦燥・空疎による ” 恐れ ”、 依存・私欲による ” 疑い ”、 杞憂・危惧による ” 戸惑い ” という四つの戒めのことです。

それぞれが原因として、結果として関係し合っています。

このような、心の動きはだれもが元々自分の中に持っていて、知らず知らずのうちに囚われてしまいます。

また、これらの原因を受け止めきれず、他者に転嫁したり、素直な感情に蓋をしてしまったりすることもあります。

勘違いすることもありますが、剣道に於いて稽古や試合をする相手は敵ではありません。

戦う敵があるとするならば、自分自身を窮屈にしてしまう、このような心の働きかもしれません。


杉剣友はそれを認め合い、互いの成長・成熟を信じて、共に「 挑 」み続ける仲間です。

団旗はその志を示します。



道場訓(心得)


杉の子剣道会、新琴似剣友会共に道場訓がありました。それらを統合し、更に磨き上げて、子供達が覚えやすいものとしました。

稽古が始まる前に、全員で唱和します。




よく食べ、よく動き、よく学び、よく考え、よく笑い、よく泣き、よく眠る。

私たちは、健康的で充実した時間を共有しています。

一緒に「 剣道 」しましょう。