Python3の基本的な書き方・使い方
ここでは,Python3の基本的な書き方や使い方を紹介します.
繰り返し (for文, while文)
繰り返し処理を行うためには,for文やwhile文を用います.
一般に,例えば10回繰り返し処理をしたい場合は,
for i in range(10):
print(i)
のように実行します.
実際に実行してみて,どのような結果が得られるかを確認してみましょう.
while文は,ある条件が続く間や,いつ終わるかがわからないときに使います.
例えば,100より小さいフィボナッチ数列を表示するプログラムを考えてみると,一見いくつあるのかわからないので,for文で繰り返し回数を指定することは難しそうです.
そこで,while文を使ってみると,
F_1 = 0
F_2 = 1
print(F_1)
print(F_2)
F_3 = F_1 + F_2
while F_3 < 100:
print(F_3)
F_1 = F_2
F_2 = F_3
F_3 = F_1 + F_2
と書けます.
ここで,whileの後の[F_3 < 100]という条件が「F_3が100より小さい間繰り返す」という意味になります.
リスト (list)
リストとは,データを格納しておくための配列のようなものです.
pythonにおけるリストは,すでに様々な機能が搭載されており,例えばデータをリストの末尾に追加するための関数や,リストから要素を取り出すための関数が既に用意されています.
例えば,リストの末尾にデータを入れるには
lst = []
lst.append(1)
lst.append(10)
lst.append(100)
のように,append関数を用います.
ちなみに,上記のコードを実行すると,lstの中身は[1, 10, 100]の3つの値が入っています.
確認するためには,print文などで表示してみると良いでしょう.
次に,取り出す方法について,先頭から取り出す方法と,末尾から取り出す方法の二つがあります.
まず,先頭から取り出すには,
v = lst.pop(0)
と書きます.
この時,変数[v]の中に,リスト[lst]から取り出された値が入ります.
同様に,リストの末尾から取り出すには,
v = lst.pop()
と書きます.
リストの要素数(長さ)を知りたいときは,
n = len(lst)
と書きます.
タプル (tuple)
タプルとは,複数の値を一つにまとめて扱うことができるデータ構造です.
例えば,迷路上の座標を表すには,Y座標の値[y]とX座標の値[x]の2つがあれば表せるとき,この二つをまとめて
pos = (y, x)
のように書くことができます.
この時変数[pos]はタプルとなり,2つの変数をまとめたデータになっています.
タプルの特徴として,同じタプルの要素を持つ者同士は,比較演算子[==]で比較すると[True]になるというものがあります.
つまり
pos_A = (1, 2)
pos_B = (1, 2)
if pos_A == pos_B:
print("pos_Aとpos_Bは一緒!")
else:
print("pos_Aとpos_Bは違うもの!")
を実行すると,["pos_Aとpos_Bは一緒!"]と表示されます.
更に便利な特徴として,リストにタプルを格納しているとき,[in]演算子を使って,同じ要素を持つタプルが含まれているかどうか判定することができるのです!
pos_X = (3, 2)
pos_list = [(1, 2), (2, 3), (3, 2), (2, 1)]
if pos_X in pos_list:
print("pos_Xはpos_listに含まれています!")
else:
print("pos_Xはpos_listに含まれていません!")
を実行すると,["pos_Xはpos_listに含まれています!"]と表示されます.
実際に実行して確認してみましょう.