「学習者の教育のために一定の訓練を受けて、実際の患者と同じような症状や会話を再現する患者役を演じる人」と定義されている。
シナリオに沿って演じることができるように訓練を受けた人のこと。症状や患者背景に決まりはあるが、ある程度自由に演じることができ、患者らしさ-リアリティ-が求められる。
ある症例の既往歴や身体所見を、信頼性をもって演じるように訓練を受けた人のこと。基本的にはアドリブが許されず、忠実に特定の演技を繰り返すことが求められている。
一般模擬患者との違いとして、複数のSPで同じように演じることができるように統一されている。
従来は「問診」、「病歴聴取」と言われていた。現在では、患者との会話のやりとりを通して、良好な医師患者関係を構築し、患者から適切な情報を収集することを目的とした面接のこと。
客観的臨床能力試験。主に臨床能力を評価する。医療面接、バイタルサイン、頭部・胸部・腹部・神経学的理学所見、小外科(ガウンテクニック、消毒、縫合)を正しく行えるかを試験する。
具体的には実際の診察をする際に必要となる話し方、胸や心臓の音の聞き方、患者に触れて異常の有無を察知するやり方がうまく行えるかどうかをはかるテストのこと。
※「よくわかる医療面接と模擬患者」(鈴木富雄・阿部恵子 編、名古屋大学出版会)を参考にしています。