MBA受験対策まとめ

MBA受験,study

MBA受験に関して、Rady受験生のみならず日本人MBAアプリカントの多くの方々にご参考にしていただけるよう、勉強方法を記載します。

<テストスコア>

MBA受験では大抵、TOEFLかIELTSの受験が求められます。中にはTOEFLのみを採用している学校もありますが、RadyはTOEFL、IELTSともに採用しているため相性が良い方を受けられると良いと思います。

TOEFL iBT

・全体像

TOEFLはReading, Listening, Speaking, Writingの4つのパートに分かれており、各パート30点満点で合計120点満点の試験です。

私はTOEIC925点時点で初めてTOEFLを受けて80点でした。そこから目標としていた105点に到達するのに3年を要したことから難易度をお察しいただければと思います。純ドメのMBA受験生はもれなく苦しむ試験かと思います。

ちなみに、詳しくは各学校の要項をご確認いただきたいですが、英語圏の大学を出ているなどすれば免除されます。

試験会場のコンディションも様々ですが、御茶ノ水ソラシティ会場がおすすめです。会場によってはListening中に隣の人のSpeakingが聞こえてきて集中力が妨げられるような環境のところもあるので要注意です。

・Reading

大問3つを60分で解くセクション。引っ掛け問題はなく、きちんと文章を理解できれば正解できる。得点源にしたいセクション。

100点超えのためには20点台後半、105点超えのためには限りなく満点に近い点数を取りたい。

とくかく単語を覚えることが重要なので、以下の本のRank3までを暗記することをおすすめします。

設問の内容がアメリカの歴史であることも多く、背景情報を知らないと理解しづらいことも多いので、以下の書籍をざっと読むのも良い対策になると思います。

アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書

ある程度文章が読めるようになれば、後は練習あるのみです。

参考書は様々ありますが、TOEFL Practice Onlineという公式問題がやはり一番良いです。

・Listening

大問3つ×3回のセクションです。3つのセクションの内、1つはダミー問題でして、多くの場合は最後がダミーです。Bird migrationやラフレシアなど有名なダミー問題がありますが、種類も多くないため何回か受けていれば判別できるようになります。

対策としては、とにかく問題を解くのが良いと思います。公式問題だけでは足りないと思いますので、中国本や韓国本と言われるものを活用するのが効果的です。

・Speaking

純ドメは23点がMAXだと言われており、一番点数が取りづらいセクションです。稀に20点後半を取る方もいますが狙って取ることは難しいのではないかと思います。

Speakingに関しては、銀座にあるE4TGのDonald先生がおすすめです。Speakingセクションは話の内容はあまり重視されず、とにかくスラスラと話し続けることが重要です。Dolandのメソッドはこれを可能にするものであり、地道に練習すれば23点までは上がると思います。

・Writing

Integrated WritingとIndependent Writingの2つで構成されています。

かつてはJackが有名でしたが、息子のJohnに代わってからクオリティが落ちていると感じます。テンプレートを入手した後はBarron'sなどで練習を重ねるのが良いと思います。

Integratedはヒアリングでポイントを抑えておけば、難しい文法などを用いなくても高得点が出ます。Independentは難しい用語や文法(仮定法など)を用いた方が高得点が出やすいと思います。また、多くの文字数を書くことも重要です。スペルミスは減点対象なので、最後5分程度は見直しに使うようにしましょう。

IELTS

TOEFLと比べ受験日が少ないこと、近年受験者が増えていることから早めに申し込みをする必要があること、鉛筆で解答用紙に記入する形式(鉛筆のみ使用可能)、受験日が2日に渡ることもあること(speakingの当日受験or別日程受験が選べます)等の違いがあります。

・Reading/ Listening

公式問題集を使って試験慣れをしました。

・Writing

IELTSのWritingは、TOEFLのWritingと違いテンプレが使えないためIELTSの元試験官が書いているブログ(http://ielts-simon.com/)のWritingセクションを使って勉強しました。自分の意見を問われている場合とそうでない場合等問題ごとにどう書いていけばいいのかを説明してくれています。まず自分で書いてみる→模範解答と照らし合わせるを繰り返し練習しました。

・Speaking

ネイティブの試験官1人と会話形式で進みます。会話は録音されます。

私の試験官は、回答が短く終わってしまった時には手でもっと話すよう合図してくれる等フレンドリーなタイプでした。時間制限がありパソコンに向かって話すTOEFLと比べIELTSのスピーキングは人が目の前にいるので個人的にやりやすかったです。

GMAT

GMATの苦労話だけで多くのMBA受験生が何時間も語り合えると思います。もう二度と受けたくない試験です。

TOEFL102点獲得時に初回受験し、610点(Math50,Verbal22)でした。そこから710点に到達するまでに1年半を要しました。

独自のアルゴリズムによって試験問題の難易度が変化することもあり、かなりボラティリティの高い試験です。ちょっとしたことで50点程度は平気で上下するように感じました。

セクションはMath, Verbal, AWA, IRの4つですが、通常「GMAT◯◯点」と言う時の点数にはMathとVerbalのみが考慮されます。AWA、IRがどこまで合否に関係するのかわかりませんが、この2セクションに関して筆者はほぼ対策しませんでした。

Mathに関してはそこまで高度な数学レベルが要求されるわけでもなく、Verbal勝負の試験です。

・Math

大学受験で数学を多少なりとも勉強した方であれば、試験問題の文意さえわかれば基本的には解答できると思います。

ただし、その文意を理解するために数学的な英語ワードを覚える必要があり、マスアカを一通り解かれることをおすすめします。

Mathの対策はこれだけで大丈夫です。

・Verbal(SC)

大学受験までの文法では全く歯が立たず、良い参考書も存在しないため独学ではほぼ学習不可能なセクションだと思います。

吉井先生がおすすめです。御徒町の狭いマンションの一室で、やけにマッチョな吉井先生に教えてもらうという不思議体験ではありますが、授業の質は折り紙つきです。

注意点としては、吉井先生に教わる文法テクニックに頼りすぎては高得点が出ません。あくまで文章理解をしつつ、文法テクニックをエッセンスとして使うくらいの気持ちで解くべき試験です。

・Verbal(CR)

論理的能力を試されるセクションです。日本人は比較的得意なセクションかと思います。英語の意味さえわかれば多くの問題は回答できます。

・Verbal(RC)

読解問題ですが、TOEFLとは比べ物のにならない難易度、分量です。楽に解ける裏ワザはなく、とにかく読解力を上げないと太刀打ちできないです。濱口塾が大量の問題を提供してくれます。

・AWA

テンプレートを入手して練習するのみです。2016年時点ではMBAの合否にはあまり関係がないとされています。

・IR

2016年時点ではMBAの合否にはあまり関係がないとされています。特に対策しませんでした。

ご参考

GMAT/TOEFL

各学年のGMAT/TOEFL/IELTSの平均点と中央値を掲載しています。

・出願データ

Class of 2018年個人別出願データ

Class of 2017年個人別出願データ

情報提供者それぞれの出願スコア・出願時期・合格校などを掲載しています。

<アプリケーション>

MBA受験は大学受験よりも就職試験に近いと感じています。試験の点数ももちろん大事なのですが、それ以上に学校との相性を重視する学校が多いように思います。Radyも違わずあまりGMATやTOEFLの点数にこだわっているようには思えません。そこで大事なのが、エッセイ、推薦状、インタビューになります。

エッセイ

質問内容は学校によって、受験年度によって様々ですが、結局学校側が知りたいのは「なぜこのMBAで学びたいのか」「なぜ学校側があなたを入学させる必要があるのか」の2点であると思います。

それを知るための質問として、以下の様なものが多く見受けられます。

・仕事の経験(達成したこと、リーダーシップ経験、コラボレーション経験など)

・キャリアゴール

・MBAでその大学を選ぶ理由、何に貢献できるか

大学ごとに求めるエッセイに癖があったりするため、カウンセラーを利用する方がスムーズかと思います。以下のカウンセラーがMBA受験においては有名です。

江戸義塾

インターフェイス

推薦状

上司や関係先など、自らをよく知っている人に頼みましょう。直属の上司が良いとされていますが、筆者は私費だったこともあり2通とも関係先にお願いしました。

よく言われる注意点としては、自分のことをよく知らないけど肩書が高いという人に頼むのは止めましょうということです。アドミッションもプロなので、内容が薄っぺらいとすぐに関係性を見抜かれてしまいます。具体的エピソードを書いていただける人にお願いしましょう。

また、英語での推薦状に慣れていない方も多いと思いますので、とにかく早めにお願いすることをおすすめします。

インタビュー

学校によってアドミッションと面接するのか、卒業生や学生と面接するのか、Skypeなのか、オンキャンパスかなどパターンが違います。Radyはアドミッションとの面接で、Skypeでも面接可能です。

面接対策は以下のカウンセラーが有名です。

Matthew Aldridge

筆者はエッセイもMatthewさんに見てもらいましたが、大変親身になっていただき感謝しています。

ご参考

合格体験記

勉強法や使用した教材・塾などを掲載しています。

・面接FAQ_Interview.pdf

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