講義の目標・概要
この講義では,財政(課税と給付)に関わる問題を経済学的に考えるための理論的枠組みを学習します.主に公共財を中心とした,給付以外の歳出にかかわる問題は本講義では詳しく議論しません.そのような議論については「政府間財政」を受講してください.
講義の前提
講義における理論面での解説は,駒場でのミクロ経済学やそれにかかる簡単な最適化問題を理解していることを前提とします.
講義の方法
教科書やパワーポイント資料に沿って解説を行います.資料はLMSにアップします.極力,講義当日の朝までにアップしますので,各自ダウンロードして講義に臨んでください.
講義は,図を用いた分析が中心となりますが,必要に応じて面倒くさい数式展開を用いた解説も行います.
講義計画
税と市場~余剰分析(配布資料)
消費に対する税 (林ほか第1章)
所得に対する税 (林ほか第1章)
給付と家計の選択(林ほか第10章, pp.289-303)
市場と転嫁 (林ほか第1章,p.32-)
市場と効率性 (林ほか第2章)
社会厚生関数と再分配のコスト(林ほか第9章)
公的扶助と情報の非対称性(林ほか第10章, pp. 304-322)
企業課税(配布資料)
最適課税論(配布資料)
成績評価方法
学期末試験のみ
オフィスアワー
特に決まった時間は設けませんが,質問は歓迎します.ただし,事前にメールでアポをとってください.