マグネシウムは生体にとって不可欠な微量元素です。栄養素としてだけではなく、平滑筋、横紋筋への弛緩作用や神経系への生理作用が知られています。また、薬理作用を利用して循環管理、子宮収縮予防、子癇の治療にも用いられています。
私たちはこの多彩な作用を持つMgの意義を明らかにするために3年間イオン化マグネシウムの動態について臨床イオン化マグネシウム研究会において検討して参りました。このたび、周産期での母体、胎児、新生児におけるMgの動態、生理作用、薬理作用、栄養学的意義を集学的に検討する目的で周産期マグネシウム研究会を発足しました。今まで単発に学会発表されていたMgについて集中的に研究し、知識を共有しようという目的で開催いたします。
皆様とこの不思議な微量元素の周産期における意義を解明したいと祈念しております。
代表幹事
聖マリアンナ医科大学小児科学教室
堀内 勁