05. スペルのレベルと解説

解説: ヒットダイス [Hit dice] とは8面体ダイスを振って出た目の数という意味です。死ぬまでにどれだけの打撃を受けることができるかを示すヒットポイントは、その数で決まります。振った目の合計に、耐久力 [constutution] による加算/減算修正が入ります。"M" は魔術師用スペル、"C" は僧侶用スペルを表します。

■スペル -- 魔術師用と僧侶用

経験値が増加していくと、旅ごとにより多くのスペルを使えるようになります。たとえば、現在 (魔術師用で) 使える回数が '3+1' となっていたら、一回の旅ごとにレベル1のスペルを3回と、レベル2のスペルを1回使えます (なお、あなたは全部の呪文について知っているという前提になっています。レベルが上がるまで記憶力とエネルギーが足りないため、制限があるのです)。

魔術師用スペルの効用は以下の通りです:

Sleep [昏睡] -- 敵対者を眠らせる。失敗の可能性はないが、レベル4までの敵にしか効かない。またアンデッドには全く効かない。

Charm [魅惑] -- 敵対者は催眠を受け、自分を殺そうとする。失敗する可能性がある。全レベルの敵に有効だが、人間およびゴブリン系に限る。

Light* [灯明] -- あなたの周囲に明かりを灯す呪文。不意打ちされる確率が 1/3 に下がる。(24ターン有効)

Magic Missile [マジックミサイル] -- 敵に放つ魔法の矢を生み出す。当たれば2~7ダメージ (アンデッドに対しては2倍)。

ESP* [予知] -- 不意打ちを受けなくなる。ただし「脳波」の出ていないアンデッドには通用しない。

Speed [スピード] -- 24ターンの間、移動/行動速度が2倍になる。どの敵に対しても先行攻撃が保証される。

Invisibility* [不可視化] -- 災厄を避けるのに役立つ。4ターン持続し、不可視になっている間は攻撃を受けない。

Blastbolt [ブラストボルト] -- 自分より強い敵に対する最後の抵抗。5~30ヒットのダメージを与える (耐性がある敵には3~15)。このスペルは自分に残された魔法エネルギーを全て消費するので、以後同じ旅ではスペルを使えなくなる。

僧侶用スペルの効用は以下の通りです:

Cure Wounds [キュア・ウーンズ] : 戦闘で失ったヒットポイントを 2~7 回復させる。もちろん初期値以上にはならない (Serious Cure [シリアス・キュア] も同様だが、4~14 回復する)。

Detect Evil* [悪意の探知] : 不意打ちを受けなくなる。動物だけは悪意にも善意にも中立なので、効果がない。36ターン継続する。

Protection from Evil [悪からの防護] : 敵から攻撃を受ける確率が 5% 低下 (アンデッドの場合は10%)。24ターン。

Pray [祈り] : 敵に攻撃が当たる確率を 5% 増加させる (アンデッドの場合は10%)。戦闘1回の間はずっと効果が続く。

Hold [ホールド] : 僧侶版 'Charm' ともいうべきもので、魔術師用より 10% 成功率が高い。人間とゴブリン系のみに通用する。

Continual Light* [永久灯] : 不意打ちを受ける確率が 2/3 に低下する。同じ旅の間はずっと効果が続く。

Dispel Myth [神話系モンスター退散] : 神話系モンスターを打ち破る。これは術者がその存在を信じない時に(だけ) 効果を発揮する。彼らは嫌悪感を抱きながら消え去るだろう。ドラゴンは自身に自信を持っているので、それほど効果がない。