アンプの使い方
アンプにはチューブ(真空管)アンプとソリッドステート(トランジスタ)アンプがあります。
電源のオン、オフには注意が必要ですし、ジャックの抜き差し時には音量を上げたままだと大きいノイズが発生し、回路を傷めることがあります。
また、アンプはかなり大音量を発生するので、少しづつ音量を確かめながら上げてください。
チューブアンプは特に取扱に注意が必要で、使用開始時にはウォームアップ、終了時にはクールダウンをしてください。
初めてチューブアンプを使う場合は、経験者かスタジオ係員に操作方法を聞いてください。
アンプに電源スイッチ (Power) とスタンバイ (Standby) スイッチがありますが、下記手順で電源を入れてください。
- ボリュームやゲインなどのツマミがすべてゼロになっていることを確認する。
- 電源プラグをコンセントに差し込む。
- 電源スイッチをオンにする。
- 真空管が温まる(ウォームアップ)まで、5分ほど待つ。
- ギターなどのシールドケーブルを差し込む。
- スタンバイスイッチをオンにする。
- ボリュームを少しづつ上げて、適正な音量にする。
電源を切るときには、逆の手順です。
- ボリュームやゲインなどすべてのツマミをゼロにする。
- スタンバイスイッチを切る。
- 真空管が冷める(クールダウン)まで、3分程度待つ。この間にギターなどのシールドケーブルを抜く。
- 電源スイッチを切る。
- コンセントを抜く。
途中でシールドケーブルのジャックを抜き差しする場合には、ボリュームやゲインをゼロにして、スタンバイスイッチをオフにしてください。
休憩する場合も、ハウリングやノイズ防止のため、ボリュームをゼロにするか、スタンバイをオフにしてください。
小型チューブアンプでスタンバイスイッチがない場合は、ボリュームがゼロの状態で電源スイッチを入れ、温まるまで数分まってから、使ってください。
ソリッドステートアンプでも、回路保護のため電源を入れても音がでるのに少し時間がかかるものもあります。
電源オン、オフ、ジャックの抜き差し時にボリュームをゼロにするのは、チューブアンプと同じです。
アンプの音量は、ボリュームだけで設定するものと、ボリューム (Volume) とゲイン (GAIN) で設定するものがあります。
多くのアンプはプリアンプとメインアンプで構成されていて、プリアンプの音量がゲイン、メインアンプの音量がボリュームまたはメイン (Main) です。
ゲイン + ボリュームがアンプから出力される音量ですが、ゲインを高くすると音が歪むこともあります。
歪ませて、ロック風の音にするわけです。
他に歪ませるためのディストーション (Distortion) というツマミを持つ機種もあります。
ギター用アンプにはジャックの差し込み口に High と Low と書かれていることがあります。
機種によっては、音色ではなくインピーダンスの違いです。
ギターからのケーブルを挿す場合は High、エフェクターからのケーブルを挿す場合には Low です。
これが音色を表す機種の場合には、好みのほうを使ってください。
アンプはギター用、ベース用、キーボード用があります。楽器に合わせたアンプを使ってください。
ボーカル用マイクは楽器用アンプではなく、別のミキサーなどにつなぎます。
適当に使うと、回路を破損することがあります。破損すれば弁償ですから、使い方が分からない場合には、必ずスタジオ係員に聞いてください。