歯列矯正

【不正咬合】

歯のでこぼこ・出っ歯・受け口・八重歯・すきっ歯のほか上下あごの骨の不調和に起因しておこるものがあります。

それらを正しく治す方法のひとつが矯正歯科治療です。

【治療の目的】

矯正歯科治療の目的は、歯ならびや咬み合わせの改善、二次的な効果として虫歯や歯槽膿漏(歯周病)の予防、こどもの健全な成長発育が挙げられます。

また、口元の改善により健康的で美しくなることにおいても大きな価値があります。

【メリットとデメリット】

当院は、初めてご相談にいらした時、矯正歯科治療の良い面と可能性のあるリスク面の両面をお話して、もう一度じっくりと矯正歯科治療について考えていただきます。無理に治療をすすめるような事は絶対にございません。 安心してご相談下さい。

矯正歯科治療を受けることで患者さんが不利益を受ける可能性が考えられる場合には、予測される治療結果などを含めなぜ治療をやめた方が良いか理由を説明し、治療を行わないことを進言させていただく場合がございます。 また、矯正歯科治療の代替法や解決方法を提案させていただきます。

【顎関節症と不正咬合】

顎関節症は、現在でも不明な部分が多い病気です。そのため、検査・診断には全身疾患・不定愁訴との鑑別を含めた顎関節症に対する十分な理解をもって、歯科治療および処置は特に慎重に行います。診断の結果、適切と判断される診療科へご紹介し連携をとりながら治療していく場合もあります。

【補綴治療と矯正歯科治療】

補綴歯科治療(入れ歯、ブリッジ、インプラント等)と矯正歯科治療を適切に組み合わせることで補綴治療の治療結果が良くなります。補綴治療を行う病院と綿密に連携をとりながら円滑に治療をすすめていきます。

※ 成人の方、入れ歯を使われている方も矯正治療によってより良く咬み合わせを整えられることが多々あります。矯正治療は子供の時だけの治療ではありません。年齢であきらめず歯科治療も含めご相談ください。

【不正咬合と歯周病】

歯並びや咬み合わせが悪いと歯周病になりやすいことは、よく知られるようになったことだと思います。では、どのような咬み合わせが歯周病に罹患しやすいのでしょうか?

咬み合わせの悪い人と正しい咬み合わせの人を20年にわたって比較した研究では、歯周病は出っ歯や反対咬合と関連して特に上あごで頻繁に認められたそうです。(下あごではそれほどの傾向はありませんでした。)また、咬み合わせは、歯のでこぼこよりも、出っ歯や過蓋咬合(上あごの前歯が下あごの前歯を隠すように深く咬みこむ)が歯周病の要因となりやすいことがわかりました。歯周病は、歯をもっとも失う可能性の高い病気です。歯並びの治療(矯正歯科治療)は、見た目の改善だけでなく歯周病の予防にも効果があります。歯のでこぼこや出っ歯、受け口の方の治療相談はよくお受けしますが、過蓋咬合は歯並びの不正として自覚されていないことが多いように思います。過蓋咬合の方は一度矯正歯科治療の相談を受けられてはいかがでしょうか。

2012.5月 長濱ブログより

過蓋咬合の矯正歯科治療

患者さんは治療前、前歯が出ていることと歯の間に隙間があることが気になった。矯正治療後、その効果は、機能と美しさ、そして歯周病予防に及ぶ。

荒川区~文京ながはま矯正歯科へ