大阪府でオオクビキレガイを探しています

大阪府でオオクビキレガイが確認された場所です。プロットは実際の確認地点ではなく、確認地点が含まれる3次地域メッシュ(約1 km四方)の中心点を示します。マーカーの色が濃いほど、そのメッシュ内での報告件数が多いことを示します。(最終更新:2024年6月1日14:30, 報告件数158件, 記録メッシュ数94)

オオクビキレガイ(Rumina decollata)は地中海沿岸原産のアフリカマイマイ科の巻き貝(カタツムリ)です。国内では1980年代後半に北九州市に移入し、現在では西日本を中心とする複数県に定着しています。畑地など比較的開けた環境に生息しています。葉物野菜の新芽を食べる農業被害があるほか、他のカタツムリを食べてしまうこともあります。2010年以降大阪府でも見つかるようになり、分布が拡大傾向にあります。

大阪市立自然史博物館では、大阪府での分布状況を調べています。分布の拡大過程を知ることで、オオクビキレガイの生態がわかり、今後の対策に役立つ可能性があります。みつけたら、ぜひ情報をお寄せください。

[2020年9月25日追記] 2019年までの調査結果が論文になりました(石田 惣. 2020. 市民科学による大阪府のオオクビキレガイの生息調査,並びに分布の現況. Venus, 78:105-118.)J-stageのサイトからダウンロードできます。ご協力頂いたすべての方にお礼申し上げます。分布調査は継続していますので、情報は引き続き受け付けしています。

オオクビキレガイはどんなカタツムリですか?

オオクビキレガイを見つけました!どうすればいいですか?

大阪府下でオオクビキレガイと思われるものを見つけたら、できれば写真を撮り、以下の連絡先まで、日付と場所(○○市○○町○丁目程度まで)をお知らせください。

連絡先:大阪市立自然史博物館  石田 惣(動物研究室 学芸員)

 ※写真をお送りいただいた方には、折り返しオオクビキレガイかどうかをお答えします。

 ※地名の確認など、こちらから追加でお尋ねする場合がありますので、ご協力ください。


オオクビキレガイの同定ガイド

オオクビキレガイと形が似ているカタツムリが他にもいます。大阪で間違えそうなものについて、見分け方の図を作成しました。クリックするとPDFを表示します(このPDFは再配布可です)。



情報募集チラシ

オオクビキレガイの情報を募集するチラシを作成し、高石市・泉大津市・和泉市の全小学校で2019年7月に配布していただきました。現在残部はありませんが、PDF(4.7MB)は画像をクリックするとダウンロードできます。

情報募集ポスター差し上げます

上記の情報募集チラシのおもて面とほぼ同じデザインのポスター(A2サイズ)の残部があります。ご希望の方には無料で差し上げますので、下記連絡先までお知らせください。

お問い合わせ

〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23

大阪市立自然史博物館(担当:石田 惣)

メール:<sukumiringo★icloud.com>(報告データ・問合せ受信用アドレスです。★を@に置き換えてください。)

電話:06-6697-6221 / ファクス:06-6697-6225

この調査はJSPS科研費(JP17H02027「博物館をコアとした外来生物の市民調査、その生物多様性理解の促進効果の評価」)の一部を使用しています。