大阪府でオオクビキレガイを探しています
大阪府でオオクビキレガイが確認された場所です。プロットは実際の確認地点ではなく、確認地点が含まれる3次地域メッシュ(約1 km四方)の中心点を示します。マーカーの色が濃いほど、そのメッシュ内での報告件数が多いことを示します。(最終更新:2024年11月14日07:30, 報告件数170件, 記録メッシュ数100)
オオクビキレガイ(Rumina decollata)は地中海沿岸原産のアフリカマイマイ科の巻き貝(カタツムリ)です。国内では1980年代後半に北九州市に移入し、現在では西日本を中心とする複数県に定着しています。畑地など比較的開けた環境に生息しています。葉物野菜の新芽を食べる農業被害があるほか、他のカタツムリを食べてしまうこともあります。2010年以降大阪府でも見つかるようになり、分布が拡大傾向にあります。
大阪市立自然史博物館では、大阪府での分布状況を調べています。分布の拡大過程を知ることで、オオクビキレガイの生態がわかり、今後の対策に役立つ可能性があります。みつけたら、ぜひ情報をお寄せください。
[2020年9月25日追記] 2019年までの調査結果が論文になりました(石田 惣. 2020. 市民科学による大阪府のオオクビキレガイの生息調査,並びに分布の現況. Venus, 78:105-118.)。J-stageのサイトからダウンロードできます。ご協力頂いたすべての方にお礼申し上げます。分布調査は継続していますので、情報は引き続き受け付けしています。
オオクビキレガイはどんなカタツムリですか?
細長いカタツムリです。殻の長さは最大2〜3 cmぐらいです。
成長すると、殻頂部分(殻の先端)が欠け落ちます(幼貝では残っています)。これが名前の由来です。
殻は「右巻き」です(殻頂部分を上にした時、殻口が右側になります)。
比較的開けた環境(畑、住宅地の庭、公園の植え込みなど)を好みます。
雑食性で、主に植物を食べますが、他のカタツムリを食べることもあります。
外来種です。地中海沿岸が原産地です。
オオクビキレガイを見つけました!どうすればいいですか?
大阪府下でオオクビキレガイと思われるものを見つけたら、できれば写真を撮り、以下の連絡先まで、日付と場所(○○市○○町○丁目程度まで)をお知らせください。
連絡先:大阪市立自然史博物館 石田 惣(動物研究室 学芸員)
メール:<sukumiringo★icloud.com>(報告データ・問合せ受信用アドレスです。★を@に置き換えてください。)
郵便または来館:〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪市立自然史博物館
電話:06-6697-6221
ファクス:06-6697-6225
※写真をお送りいただいた方には、折り返しオオクビキレガイかどうかをお答えします。
※地名の確認など、こちらから追加でお尋ねする場合がありますので、ご協力ください。
ご承諾のない限り、ご報告いただいた方のお名前を公開することはありません。成果公表などの際に協力者としてお名前を載せても差し支えない方は、ご報告の際にその旨お知らせください(ニックネーム、名字だけなどでも可です)。
生息地点の情報は原則としてピンポイントでは公開せず、1 km四方程度のメッシュマップ(または同等の情報解像度)で公開します。ただし、公共用地などでの分布情報は公開することがあります。
情報募集ポスター差し上げます
上記の情報募集チラシのおもて面とほぼ同じデザインのポスター(A2サイズ)の残部があります。ご希望の方には無料で差し上げますので、下記連絡先までお知らせください。
お問い合わせ
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
大阪市立自然史博物館(担当:石田 惣)
メール:<sukumiringo★icloud.com>(報告データ・問合せ受信用アドレスです。★を@に置き換えてください。)
電話:06-6697-6221 / ファクス:06-6697-6225
この調査はJSPS科研費(JP17H02027「博物館をコアとした外来生物の市民調査、その生物多様性理解の促進効果の評価」)の一部を使用しています。