坂編

開催日:2008年9月21日(日)

集合時間:9時集合 9時30分出発

集合場所:永田町2丁目・山王日枝神社前

コース:こちらをご覧ください

走行距離:約km

港区の坂を自転車で走ろう、という酔狂な自転車のり13人で、

第一回大江戸じてんしゃ三昧がスタートしました。

ふりかえれば、2008年9月21日。

13人の、酔狂な仲間たち。

左から、KaccinさんTokyo food 105さんヨコヤマさんアオキさん、ゲンさん、ノブ、てっちゃん、シンさんじゃまさんBicycle-commuterさん H先輩、スーさん、ダイクーさん

企画 コース設定:ゲンさん 試走:コミューターさん ノブ

お天気は曇りと、まあまあ。絶好の、坂三昧日和です。の、はずだったのですが・・・・。


Ⅰ 赤坂山ステージ

9時過ぎに日枝神社をスタートし、赤坂通りに入り

赤坂サカスをすぎて、5丁目交番横を右折すると・・・・・・・

赤坂山ステージです。開始直後、この激坂は20%強です。立ちこぎ以外に

この坂を制する方法はなし! クルマでも「げ!」って思う「三分坂」。

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【三分坂】急坂のため、通る車賃が銀三分(さんぷん・百円余)増したためという。

坂下の渡し賃一分に対していったとの説も。

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距離は100mそこそこ。なんとかのぼりきると、そこで警備員のおじさんにはばまれ、

しかたなくビルの間にある一般道を降りると、左手にまた坂が出現です!

円通寺坂です。右手の丘の上は、赤坂警察がある青山通り一帯。ここはちょうど谷間になっていて、コロンビア通りに向かってかけ上がります。

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【円通寺坂】元禄八年(一六九五)に付近から坂上南側に移転してきた寺院の名称をとった。

それ以前に同名の別寺があったともいう。

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こうして赤坂山にある、ふたつの坂をクリア。思いのほか楽しい。坂は多いけど短いし、なにより都心とは思えない閑静な界隈を走るのが、気持ちいいです。

赤坂通りを横切って、アメリカ大使館住居が広がる氷川町界隈に。ここで、一同ちぎれます!転び坂という、いかにも名前の坂にはばまれたのです。坂自体は小さいのに、いきなり斜度が盛り上がる場所がある。

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【転び坂】

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II ホテルオークラ山ステージ

六本木通りを渡り、アメリカ大使館までやってきました。

霊南坂をのぼり、ホテルオークラ新館をぐるりとまわって江戸見坂に。

下が見えない!20%の急斜面を降ります。

すると誰かが「上り返そう」という。 うそでしょ?


一同、上り返します。壁です。

たまらず押す人、続出。

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【江戸見坂】 江戸の中心部に市街がひらけて以来、その大半を眺望することができたために名づけられた坂である。

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IV 三田ー高輪山ステージ

愛宕山ステージのつぎは、

三田ー高輪山ステージです。

その前に東京タワーをバックに記念撮影。


愛宕山の参道(写真左)は、ヒルクライムの練習になります。

ところで山には、ちゃんと石段(写真右)があって「出世坂」と呼ばれています。

ゲンさんはここをBD-1かついでのぼってきました。おそるべし

NHK放送博物館のある頂上で、

サッと通り雨。不吉な予感・・・・・

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【愛宕山】23区内最高峰

ここから斎藤さんが参加して、総勢14名に。

桜田通りを走り赤羽橋を通過し、三田国際ビルの角を三田の山へ。

三井倶楽部やオーストラリア大使館のまわりを

ぐるぐる上ったり下りたりします。

綱の手引坂、綱坂、日向坂と

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【綱の手引坂】平安時代の勇士源頼光の四天王の一人渡辺綱にまつわる名称である。姥坂(うばざか)とも呼んだが、馬場坂との説もある。

【綱坂】羅生門の鬼退治で有名な平安時代の武士渡辺綱(わたなべのつな)が付近に生まれたという伝説による。

【日向坂】江戸時代前期、南側に徳山藩毛利日向守の屋敷があった。袖振坂ともいった。由来は不明である。誤ってひなた坂とも呼んだ。

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日向坂を下りきった二の橋から

麻布十番商店街に向かい、

めいめい好きなもので小休止です。

慶応のむかいにある安全寺坂、蛇坂を上り

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【安全寺坂】坂の西に江戸時代はじめ安全寺があった。誤って安珍坂、安楽寺坂、安泉寺坂などとも書かれたことがあった。

【蛇坂】付近の藪から蛇が出ることがあったためと想像されている。

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お寺のお寺の間にある幽霊坂(!)を上り、

高輪方面へ。

魚籃坂を下り、ピーコック裏の激坂を上り、伊皿子坂を下り、泉岳寺へ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【幽霊坂】坂の両側に寺院が並び、ものさびしい坂であるためこの名がついたらしいが、有礼坂の説もある。幽霊坂は東京中に多く7か所ほどもある。

【魚籃坂】坂の中腹に魚籃観音を安置した寺があるため名づけられた。

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泉岳寺脇の細い道に入ると、壁のような22%の激坂が登場します。

けっこう走ってきた足に、この坂はかなり効きます。

この激坂をひいこら上りしばらく走ると、

すごく立派な椎の木の古木を発見。

旧細川邸にあり、赤穂浪士が切腹を命じられた場所といわれ、

歴史と今はつながってるんだなと実感。

とかなんとかいってるうちに、とうとう無情の雨が・・・。

桑原坂、日吉坂、天神坂といった高輪の小さい坂をこなしますが、

時間とともに、ポツポツから本降りに。

にこにこしてたみんなの顔がすこしづつ曇っていきます。

雨のため、三光坂、蜀江坂をショートカットして、麻布山エリアへ。

ところが麻布山最初の青木坂で、マンホールで滑り落車する人続出!

このまま麻布山の他の坂を上るのは、もう限界。

予定していた南部坂、木下坂、狸坂の登攀をパス。

一本松坂、暗闇坂を下りて昼飯場所の麻布十番に引き返します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【青木坂】

【一本松坂】源経基(みなもとのつねもと)などの伝説をもち、古来植えつがれている一本松が坂の南側にあるための名である。

【暗闇坂】樹木が暗いほどおい茂った坂であったという。以前の宮村(町)を通るため宮村坂ともいった。

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昼ごはん場所で予定していた十番更科は、いっぱい。

コミューターrさんがみなさん分を予約してくれた

浪花家のタイ焼きをほおばりながら、

しばらくパティオの茂みの下で雨宿り。

まっていても雨足はゆるくならないので

おもいきってミーティングをやる表参道まで走りだします。

麻布十番からは、雨の中、狸穴坂を上り鳥居坂を下り芋洗い坂を上り、と、

こりずに坂を走る、もの好き14人。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【狸穴坂】まみとは雌タヌキ・ムササビまたはアナグマの類で昔その穴が坂下にあったという。採鉱の穴であったという説もある。

【鳥居坂】江戸時代なかばまで坂の東側に大名鳥居家の屋敷があった。元禄年間(一六八八〜一七〇三)ごろ開かれた道である。

【芋洗坂】正しくは麻布警察署裏へ上る道をいったが, 六本木交差点への道が明治以後にできてこちらをいう人が多くなった。芋問屋があったからという。

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西麻布から根津美術館脇を走って、2時頃に表参道に。

V ドイツの人はシアワセだ

表参道のトラットリアで、ミーティング。アーバンエコロジー東京のベンさんも合流。

三昧メンバーのゲンさんが、夏休みにドイツをBD-1で1500km走ったレポートを、

みんなで聞きました。

彼我の自転車事情の差に、がくぜんです。

まず、驚いたのはドイツでは自転車が車と対等だということ。

それ以前に、弱者優先のかんがえが徹底していて、

道でえらいのは歩行者ー自転車ー自動車の順。

建前でなく、現実として徹底しているらしいのです。

電車にも、そのまま乗れる。

この写真は、駐輪場ではなく電車の中です。

ゲンさんに聞いたことで、みなさんに伝えたいこと、いっぱいです。

夕方、雨もやみ、みなさん輪行で帰途につきました。

こうして、雨にたたられはしましたが、

最初の大江戸じてんしゃ三昧は、ぶじ終了。

みなさん、おつかれさまでした。

(写真:コミューターさん ノブ)(坂キャプション:コミューターさん)(文:ノブ)


さっき通ったばかりなのに、また霊南坂を走りアメリカ大使館前交差点まで戻ります。

あきれかえったおまわりさん達の前を通り、汐見坂を下ります。

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【霊南坂】江戸時代のはじめ高輪の東禅寺が嶺南庵としてここにあり、開山嶺南和尚の名をとったが、いつか嶺が霊となった

【汐見坂】江戸時代中期以前には海が眺望できた坂である。南側に松平大和守(幕末には川越藩)邸があって、大和坂ともいった。

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Ⅲ 雨の愛宕山ステージ

トレインは、第3ステージへ。23区内最高峰、標高23m(笑)の愛宕山。