当時(平成5年頃)の町長が千葉ニュータウン中央駅の北側及び南側の自治会・町内会組織に、住民の自治によるコミュニティーセンターの設立を呼びかけたことに始まります。印西町の人口が急増し、印西市になろうとした時期です。
当時の自治会長たちは、北地区・南地区合同の、コミュニティーセンター建設準備協議会を立ち上げ、議論を重ねました。
今は、建設に至った経緯やその思いを知る人が少なくなりました。必ずしも過去の思いを引きずることが良いとは限りませんが、忘れるには早すぎます。ここに記録として残します。
コミュニティセンター建設協議会、運営協議会準備会の経過報告
1.建設協議会(H5.9.5~H7.11.19)
1)メンバー構成
・自治会・町内会代表、サークル代表、個人有志
全体 29名 12名 16名 合計 57名
北支部 13名 6名 10名 合計 29名
・参加したい人は拒まずの方針
2)運営
・「協議は合意を原則とし、やむを得ず採決をはかる場合は出席者の2/3以上の賛成」
・ニュータウン全世帯にアンケート
(約6000世帯、回収率44.1%、H5.9.5に依頼、1次集計は自治会・町内会、10.24に報告書)
3)協議経過については省略する
2.運営協議会準備会(H7.11.19~H8.3.31)
1)運営協議会の会則、規程等の作成
2)年間事業計画および予算の作成
3)オープニングイベント準備
4)備品の仕様に関する協議
5)アシスタントの採用
3.答申書にみるフレンドリープラザの建物、部屋の特徴
1)基本コンセプト(外観)周辺の木刈地区の戸建ての街並み、環境に調和した建物で、しかも、遠くからみてもコミュニティセンターとわかるような特徴的な外観を持つ、地域のシンボルとなるような建物
(内装)木質系で、明るい感じの内装で、誰でも気軽に入れるオープンな雰囲気を持つ
2)施設、部屋への要望
・自由に使える歓談の場所としての広々としたサロン、カウンターでコーヒー等のサービスを
・くつろぎの場所としてのシルバー・コーナー
・子どもたちのためのプレイルーム(夜間は大人の卓球場として利用)
・ダンスの練習や集会、懇親会に使用する多目的ホール
・勉強机を備えた図書室(運営はボランティアで)
・ダイニングキッチン式の調理室(いわゆる「調理実習室」ではなく)
・カラオケもできる防音仕様の集会室
・部屋の中では飲食自由に
・親しみのもてる受付
3)協議会の中での主な争点
・図書室と多目的ホールの位置、図書室の性格
4)良かった点
・どのように使うかが明確となった部屋、施設になった
・サロンが自由な歓談の場として定着、ミニコンサートにも使える
・調理室の人気が高い(集会室1と合わせて仕様もできる)
・多目的ホールの油圧昇降舞台
5)反省点
・サロンの照明、喫茶コーナのレイアウト
・多目的ホールの仕切
・展示コーナーの広さ
・音響設備
4.協議中の町当局との主な意見の相違
1)施設
・建物規模(要望の延べ面積1,500平方メートル-->1,200平方メートル)
・図書室の性格
2)運営
・事業費、オープニングのイベント費
・アシスタントの人員
・使用料減免団体の範囲
5.フレンドリープラザの効果
1)地域コミュニティー活動の活性化
・登録団体数(約200団体)
・近隣の小中学校の全館イベントへの出場
・印西音楽家協会主催のクリスマスパーティ(無料)
・施設外での活動(歩こう会、星を見る会)
2)町(市)とニュータウン住民のつながり
・行政と住民の恒常的なパイプ、信頼関係の樹立