つながりプロジェクト2016 恵泉健康リハビリセンターの報告
Post date: Jul 18, 2016 1:10:19 AM
今回は、2016年7月6日の「恵泉健康リハビリセンター」の報告をさせて頂きます。
訪問した選手:守屋選手、杉田選手、竹村選手
●今回の目標
敦子さん(80代。女性)を主人公に設定。
敦子さんには子どもはおらず、2年前まで105歳の母親の介護を中心とした生活を送っていた。介護が生きがいの日々で、母親が亡くなってから、燃え尽き症候群のような精神状態になっている。
ぽっかりと穴が開いた敦子さんのこころを少し埋めようとしていた活動が書道であった。ご主人と毎日、健康と認知症予防の為に書道をしている。
敦子さんの必殺技である書道活動が、つながりプロジェクトを通して、意味のある活動に発展させて行きたいと思い、敦子さんに焦点を当てた当日の流れを企画する事となった。
●訪問前の準備
訪問3ヶ月前に企画を説明し、書道の先生役になってもらう事を依頼。選手に書いて貰いたい言葉を自ら考えている。訪問1週間前にお手本を完成される。何度も何度も練習されたと話す。
●オリエンテーション
選手には敦子さんのストーリーを話す。「ありがとう」の声掛けと、生徒役として接してもらう事でのリハビリ効果について説明させて頂く。
●自己紹介
●敦子さんと他の利用者との交流も兼ねて全員で体操。(杉田選手・竹村選手)
守屋選手は90代の男性利用者とマンツーマンで腰痛体操を実施。
●書道活動
選手皆さんはオリエンテーションの通りに対応して頂きました。
敦子さん→ 訪問日当日、血圧180台で非常に緊張していたが、書道活動を終え、「ああ~良かった~」と最高の笑顔を見せられる。
●七夕飾りつけ
翌日が七夕という事もあり、飾りつけを全員で実施。
●終了
●選手が帰ってから、作業療法士が敦子さんの自宅へ伺い、ご主人への報告と、敦子さんへの感謝を伝える。
ご主人も企画に賛同して下さり大変感謝していると言葉を頂く。
出来れば24日の試合にも行きたいが、ナイターであることと距離が不安と話される。
夫婦で今日からアイナックの応援を楽しみに新聞やニュースを見ると喜ばれている。
●まとめ
訪問にあわせて主人公を作る設定で企画している。
つながりプロジェクトを通して利用者の得意な活動に焦点を当て、高齢者が選手の役に立てる事を意識した。
敦子さんは、つながりプロジェクトで女子サッカーに始めて興味を持ちアイナック神戸という存在を知る事が出来た。
新聞やニュースへの興味も1つ増えたと思える。
スタジアムまでの外出が出来れば、新たな、場所へも行く事が出来る。
つながりプロジェクトは介護予防事業の分野において、
「人とのつながり、サッカーという物とのつながり、スタジアムという場所とのつながり」
といった高齢者が新しい繋がりを持てるきっかけとなっている。
神戸新聞の取材依頼があり、7月12日の神戸新聞に当日の様子が掲載されました。
恵泉健康リハビリセンター 作業療法士