【照射食品全廃 全国集会】 国内アピール、海外向けアピールを採択

世界中の 食品への放射線照射に終止符を!

日本の照射ジャガイモを止めた活動50 年とこれからの運動を提起 

 2023年10月31日、私たちは「食品への放射線照射に終止符を! 日本の照射ジャガイモを止めた活動50年とこれからの課題」をテーマに、「照射食品全廃! 全国集会」を衆議員会館とオンライン参加によって行いました。活動内容と成果を振り返り、これからの課題へむけて国内・海外向けの二つのアピールを採択しました。国内での再発を許さず、世界からも照射食品をなくしていくために反対運動はこれからも続けます。

集会アピールを読み上げる小松崎梢さん(世話人)

集会アピールを読み上げる小松崎梢さん(世話人)

 集会は、主婦連合会の山根香織さんの開会挨拶、国会衆議院議員の大河原雅子さん、食の安全・安心を創る議員連盟事務局長、参議院議員の川田龍平さんの挨拶で始まりました。国会での質疑、ヒアリングや質問主意書による行政の見解や情報の開示など、国会議員の方々による多くの協力の報告もいただきました。

 第一部は「日本の照射ジャガイモを止めた活動50年とこれからの課題」として里見宏さん(本会世話人、健康情報研究センター代表、公衆衛生学博士)が基調講演、長きにわたる活動を振り返りました。

 第二部冒頭では、中川智子さん(元衆議院議員、元宝塚市長)、保坂展人さん(世田谷区長、元衆議院議員)からのビデオメッセージをいただきました。漫画家ちばてつやさんからも、照射食品反対のパンフレットの挿絵を描いてくださった縁で、メッセージをお寄せいただきました。

 第二部「50年の運動の振り返りとこれから」では、「報告 ワールドワイドな「北海道・士幌」の”価値”―運動の歴史的転換点は 1988 ジュネーブでの攻防戦!―」と題して、野田克己さん(元日本消費者連盟事務局長)が講演。その後、現在の照射食品反対連絡会の世話人の所属団体等から次々と、それぞれの立場から印象に残る活動場面を振り返り、この問題の重要性と運動の継続をあらためて確認しました。

 集会では、今後の問題も視野にいれた「集会アピール 放射線照射食品の停止! これからも運動を!」を採択しました。また、この照射食品問題は、海外から違法な輸入照射食品が相次いでいることから、海外向けにも英文アピールを作成して、海外向けプレスリリースとして、日本消費者連盟の海外向け情報紙「Consumers Union of Japan: Japan Resources」(インターネット)で発信しました。