今年はまだ店頭で照射ジャガイモが見あたりません
監視活動 ツイッターで 580 万回超える炎上
2023 年 2 月 14 日、ツイッターに「放射線で芽が出なくなったジャガイモが店頭にならぶ時期にな りました。店頭で見つけたらご連絡ください。照射食品反対連絡会(消費者団体、生協など 54 団体「検知せず」だったが・・中国に 100 か所以上の照射施設と個人)から、販売停止のお願いをします。」とツイートしました。
問題点が理解されていない?
大変な反応があり、580 万回を超えるアクセ スがありました。「知らなかった」から「放射線当ててなぜ悪いの」まで多くの書き込みがあり炎上気味でした。食品に放射線を照射する問題点が理解されて いないことが判りました。そこで、下記の問題 点を 4 点に絞り追加したところ分かっていただ けたようです。
「今年は店頭で見かけないが・・・」
それから、昨年照射ジャガイモを見つけたと連絡してくれた方々に、今年の様子を見ていただくお願いをしました。特に多く発見された茨城県は、昨年多くの市町村で見つけてくれた人と、西友と契約販売していると記載された照射 ジャガイモを見つけてくれた 2 人の方にお願い しました。また、広島県の福山市を中心にスーパーを展 開する会社は「国が許可しているのだから販売 する」と何年も照射ジャガイモを売っていまし た。しかし、このスーパーも今年は 4 月に入っ ても店頭で販売されていないと連絡が来まし た。 東京・千葉でも、昨年販売されていた店に行ってみたところ、照射ジャガイモは見当たりませんでした。 ツイッターでの拡大が影響し、士幌町農協が出荷を見合わせたのかもしれません。残った照射ジャガイモが業務用などに転売されていないか心配です。
(里見 宏 記)
照射ジャガイモ許可後の主な問題 4点
パスツール大学(仏)のラウル氏は照射で特異的にできるアルキルシクロブタノン類に強い発がん性増強作用があることを動物実験で確認した(2002 年)。
厚労省の研究所は米国の公文書を 3 年調査し、米軍が極秘としていた照射ベーコン・ハムの データ調査中に、照射した食品から放射線が出る(誘導放射能)データを発見した。このデータ で米陸軍は兵士への提供を止め、照射食品から手を引いた。その後、厚労省の研究所は食品に照射して誘導放射能が起きることを確認した(2007 年)。
国は線源を厳しく管理するので悪用はないとしていたが、ベビーフード・メーカー(和光堂 等)は原料野菜に放射線を照射していた。刑事事件で下請け会社の有罪が確定した。(照射ベビ ーフード事件 1978年)。
原子力委員会はスパイス 98 品目への照射や、牛レバー刺しへの照射を要請しているが、厚 労省は安全性の追加データを要求している。原子力委員会は提出できていない(2006 年から現 在)。