報告 中国からの輸入食品が抱える問題性

―農薬から食品照射まで―

緊急集会開く

昨年7月の中国食品工場潜入ルポや『週刊現代』での中国食品問題の引き続く報道を受け、照射食品反対連絡会は10月2日、東京都麹町のFプラザ・主婦連合会会議室で緊急集会を開催しました。

まず、中国での農薬使用の実態をビデオで確認、次に中国の食品事情に詳しい長谷川満さん(大地を守る会)が、実情を話しました。

中国における農薬使用量は年々増加しており、耕地面積当たり使用量は、2002年頃は日本がトップでしたが、その後韓国がトップに、2007年頃からは中国が激増してトップに代わっています。また、中国の農地の約2割は、カドミウム、銅、その他の有害物質で汚染されているといいます。

長谷川 満さん 司会 小島教子さん

他方、富裕層は有機食品などに走っています。とはいえ、有機の認証マークは偽造や不正が横行、信頼性には問題があります。長谷川さんたちは地域での有機栽培を指導しています。

次に、食品照射ネットワークの里見宏代表が、中国からの輸入食品から違反照射がみつかる背景には、中国では肉類、米、小麦、穀物、野菜・果物、ドライフルーツの砂糖漬け、香辛料、根菜類(ニンニク・ショウガ含む)など多数の品目が認められていること、食品照射施設は100基ほどあるとみられることを挙げ、警告を発しました。

照射食品の反対の理由を説明する里見宏さん

緊急集会!

中国からの食品がかかえる危険性

─農薬から食品照射まで─

中国の食品加工会社が、消費期限切れの鶏肉を混入させたり、カビの生えた食材を使ったりして加工食品を製造し、日本マクドナルドやファミリーマートなどに納入していました。中国の食品をめぐっては、過去にも農薬入りの冷凍食品が出回るなど、安全性が問われる事件が繰り返し発生しています。

また中国は、殺菌などのために、放射線照射も数多く実施しています。そのため、日本でもたびたび違法な輸入照射食品が摘発されています。しかし、今後はますます、放射線照射が盛んになり、日本に輸出される恐れがあります。

こうした中国の食品をめぐる問題を考え、これからどのようにすべきかを討議するため、私たちは10月2日に標記の集会を開催することにしました。

ぜひ、多くの方の参加をお願いします。(事前申込はいりません)チラシ>>>

日 時 10月2日(木)13:30~16:30

会 場 東京都千代田区六番町 プラザエフ3F「主婦連合会会議室」

(JR中央線、地下鉄「四ッ谷駅」麹町口すぐ)

内 容 中国の農業実態のビデオ上映

中国の食料・農業事情報告

(長谷川満さん・大地を守る会取締役・中国担当)

中国の放射線照射の実態と問題点

(里見宏さん・食品照射ネットワーク代表)

中国食品に依存する日本の食料事情について(討論)

参加費 500円

主 催 照射食品反対連絡会

共 催 日本消費者連盟、食品照射ネットワーク、日本有機農業研究会、生協パルシステム東京、大地を守る会、東京都地域婦人団体連盟、フォーラム平和・人権・環境、東京都地域消費者団体連絡会、食の安全・監視市民委員会

【連絡先】 東京都港区六本木6-8-15 第2五月ビル2F

照射食品反対連絡会事務局

Tel. 03-3402-8841 メール sshrk09@gmail.com