「よみがえれ! ふくしま 有機農業の集い」は、盛会のうちに終了しました。
発信 久保田裕子 日本有機農業研究会理事 8月26日
今回の「福島のつどい」は、有機農業関係3団体(全国有機農業推進協議会、日本有機農業研究会、有機農業参入促進協会)、及び福島の福島県有機農業ネットワーク、IFOAMージャパンの5団体の代表が共同代表になり、下記のこの3年を振り返り、今の現状をみつめ、今後へ向けたアピールを内外へ発信していく、ということで、1日目は、76名が現地見学(二本松、同東和地区、い飯舘村、南相馬の田畑のようす)、懇親会、2日目は、3つのセッションでの報告及び討論が115名の参加により熱心に行われました。
最後に、福島県有機農業ネットワーク代表菅野正寿さん起草の「よみがえれ! ふくしま 有機農業のつどい宣言」を参加者一同で採択。この宣言を内外に発信していくことを決めました。近くは、10月にトルコ・イスタンブールで開催される第18回IFOAM世界大会(IFOAM総会)で、アピールすることになっています。
事故から3年、このかんの精力的な農家・研究者・団体の取り組みで、放射能汚染を乗り越える有機農業の土の力が明らかになりました。目に見えない放射能ですから、詳細な計測をし続けることが必要、そして有機農業という総合性を有する土の力が改めて浮かび上がりました。そして、今後とも長い年月にわたって、必要不可欠なのは、生産者・消費者・関係者のつながりの力です。人々の連携と提携、この力を強めていきましょう。そしてまた、今回の集会にみられるように、有機農業関係団体の結集すべきところでの小異を残しつつの大同団結もしていきましょう。
添付 「よみがえれ! ふくしま有機農業のつどい 宣言」
実行委員会
福島の福島県有機農業ネットワーク・全国有機農業推進協議会・日本有機農業研究会・有機農業参入促進協会・IFOAMージャパン・パルシステム生活協同組合連合会・大地を守る会・秀明自然農法ネットワーク・民間稲作研究所・グリーンオイルプロジェクト・アファス認証センター・日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会・アジア太平洋資料センター(PARC)・フードトラストプロジェクト・よつ葉生活協同組合
事務局 アファス認証センター(IFOAMージャパン事務局)
後援
福島県・二本松市・南相馬市・福島大学うつくしまふくしま未来支援センター
セミナー会場 「パルセいいざか」
① 現地見学・視察 8月23日(土)
9:00郡山駅出発→9:30大内信一圃場(二本松市)→10:45新潟大学実証圃場(菅野正寿水田など・二本松市)→11:30道の駅ふくしま東和(NPO法人ゆうきの里東和・農産物の測定状況と新規就農者の受け入れなど)→12:00昼食(道の駅ふくしま東和会議室)→12:45道の駅ふくしま東和出発→13:15飯舘村(大久保地区・役場など)→14:15南相馬市太田地区実証水田(奥村健郎・杉内清繁など)→15:00放射能測定センター(河田昌東)→15:45 南相馬市小高区(根本洸一)→19:00飯坂温泉「ホテル大鳥」着
・福島県有機農業ネットワーク・野中昌法・河田昌東・稲葉光國の案内と説明
②セミナー 8月24日(日)9:00~16:00
1. 福島現地3年間の振り返りと現状 9:30~11:45
コーディネーター:菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
パネラー:野中昌法(新潟大学教授)・石井秀樹(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター准教授)・伊藤俊彦(J-RAP代表取締役)
2. 有機農業-放射能対策の取組み 12:45~14:00
コーディネーター:河田昌東(チェルノブイリ救援・中部)
パネラー:魚住道郎(魚住農園)・稲葉光國(グリーンオイルプロジェクト代表)・杉内清繁(南相馬農地再生協議会代表)
3. 消費者・流通の取組み 14:15~15:45
コーディネーター:高橋宏通(アイフォームジャパン副理事長)
パネラー:大内信一(南相馬農業再生協議会代表)
消費者・流通団体
4. 宣言採択 15:45~15:55
菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
参考 参加者数 8/23現地見学がバス68人、自家用車が8人です。8/24セミナーは、115人です。(セミナーのみは47人)実行委員会分担金・協賛金は、535.000円をいただいています。
※ 日本有機農業研究会からの参加者 魚住道郎副理事長、若島礼子幹事(福島・東北有機農業支援委員会)、久保田裕子理事(ふくしま集会実行委員)、並木芳雄理事、本城昇理事と埼玉大学学生2人、吉川直子幹事。他に、日本有機農業研究会幹事では、田坂興亜さん、本野一郎さん、稲葉光國さんが参加されました。
※大会資料、残部一部1000円で頒布します。