照射食品反対連絡会が出している販売自粛を求める要請と質問状

 本会は、毎年「照射ジャガイモの監視活動」を行っています。会員団体等の消費者に「照射ジャガイモが販売されていたら、通報を!」と呼びかけてきました。販売していたとわかれば、すぐに該当する販売店に、照射ジャガイモの販売停止の要望書を送付しています。

 この地道な「通報→要望」の取組みを通して、照射ジャガイモの問題点と大多数の消費者が反対していることを販売店に知らせ、理解してもらうことで、販売店からは「販売中止する」「今後、販売しない」という回答も増えています。

放射線照射ジャガイモの販売中止要請と質問

 私たち「照射食品反対連絡会」は、放射線を照射した食品を売らないでほしいと活動している市民団体です(生協など54団体と個人)。

 このたび消費者から貴店で照射ジャガイモ(芽どめじゃが)が売られているという情報がありました。照射ジャガイモは1974年、北海道士幌町農協が発売を始めましたが、その後いろいろな問題(和光堂の照射ベビーフード事件など)が起き、消費者から受け入れを拒否されてきた経緯があります。

 食品への放射線照射は多くの危険性が指摘されています。国は安全性について「問題ない」と言っていますが、根拠にしているデータは40年前のもので、その後の研究によって問題は明らかになっています。例えば、照射により食品中にシクロブタノンという化学物質ができます。この物質には発がん性が確認されています。また、照射食品を研究開発したアメリカ軍が所有していたデータを厚生労働省の研究機関が3年間かけて調査し、「照射した食品から、2~3倍の放射線が出るようになる」という新事実を2007年に報告しました。このように照射食品には食べものの安全性という面でも多くの問題があります。当会が配布しているリーフレットを同封させていただきました。 

 つきましては、貴社には照射ジャガイモの販売中止をお願いいたします。また、以下の質問にご回答お願いいたします。お忙しいところ恐れ入りますが、4月28日までに文書にて回答いただけますようお願い申し上げます。

1.照射ジャガイモ(芽どめじゃが)の販売を今後停止していただけませんか。

2.照射ジャガイモを販売開始したのは何年前からですか。

3.士幌町農協は照射の注文を受けてから、照射ジャガイモを生産しているようです。貴社はジャガイモへの照射を依頼し、販売していますか。

4.照射ジャガイモを販売することになった経過をお知らせください。今後も照射ジャガイモを販売する予定ですか。販売を予定している場合は、その理由をお聞かせください。

5.照射食品について貴社の見解をお聞かせください。

                                      以上