中国には100カ所の照射施設?!

気をつけて! 「照射食品」

「2015学校給食全国集会」でアピール

3月28日、東京ウィメンズプラザホールで開催された学校給食全国集会では、現在の学校給食が抱える問題の提起と、全国各地の現場からの報告、そして活発な議論が交わされました。午前中の主催者による「この1年のトピックス」、午後の「中国からの輸入食品をめぐる食の安全」に続いて、里見宏さんが「中国からの『照射食品』で学校給食も危ない」のテーマので、食品への放射線照射の危険性について話しました。

そもそも食品照射は原発と抱き合わせの代物(原発廃棄物の再利用)であること、1943年の米国陸軍の食料確保目的に端を発した殺菌・滅菌研究開始とその後の経緯、そして2002年の照射生成物=シクロブタノンの強い発ガン促進作用についてのパスツール大学の実験の報告に到までの連絡会の反対運動の経緯。現在問題になっている輸入食品の輸出元である中国は照射施設103ヶ所を持ち日本への輸入品に違反事例も多いこと、いくら日本は食品衛生法で食品照射は禁止されていても輸入大国である以上、それを使う可能性のある学校給食まで脅かされている、という現状の話をされました。これは「中国からの輸入食品をめぐる食の安全とは何か」の衛生状態などの映像を使ってのお二人のジャーナリストとのお話とともに、新しい問題として、参加者にとって衝撃的であったろうと思います。

続いて、今回は「照射反対連絡会」としてのアピールを行いました。会を代表して小島教子さんが、反対連絡会は2006年に「食べものに放射線照射はいらない!」との思いで発足した消費者や市民団体の集まりであること、「子どもたちに安全で安心な食品を食べさせたい」との思いは、給食を考える会と同じであり、「学校給食で中国食材を使わないように活動していく中でぜひ、『照射食品はNО!』を一緒に広げていただきたいと思います」と結びました。(文・日比野恵子)

(写真は、アピールする小島教子さん、岸本葉子さん、木村あおいさん、日比野恵子さん)