身体活動や運動が健康の維持・増進に及ぼす効果について，主に身体組成の観点から研究しています．
具体的には，磁気共鳴画像（MRI）法やBモード超音波法を用いて体幹部の骨格筋の量的・質的な特徴をとらえ，それらと関連する因子について，加齢，性差，代謝疾患リスク，栄養摂取状況，身体活動量などの観点から検討を進めています．
2人の子供を連れて名古屋大に赴任してから約10年が経過し，単身育児と仕事とのバランス感覚がだいぶ養われてきました．大切なのは，ストレス解消と，人とのつながり（あくまでも私見です）．昼休みには，バドミントン，サッカー，ランニング等々，部局や職種，職位等を超えて，学内の方々と楽しく身体を動かしています．
【現在進行している研究プロジェクト】
・ 骨格筋内への脂肪蓄積度を反映した新たな「筋厚」測定法の確立ー体幹部における検討ー
（代表者：田中憲子．鹿屋体育大学・金久博昭先生，中京大学・太田めぐみ先生／吉子彰人先生，名古屋大学・秋間広先生，博士後期課程／日本学術振興会・北川芙南さんとの共同研究）
・栄養・食生活などの生活習慣と骨格筋の量および質との関係
（名古屋大学・秋間 広 研究室との共同研究．主担当：当研究室の北川芙南さん）
・女性における体幹部筋内脂肪の1年間の変化と関連する因子の検討―若齢者および高齢者を対象としてー
（主担当：当研究室の北川芙南さん）
・日本人高齢女性における抹茶の継続飲用が筋内脂肪に及ぼす影響
（主担当：当研究室の北川芙南さん）
・体幹部骨格筋と内臓脂肪の分布を評価指標とした身体機能・代謝疾患リスクの予測
（代表者：田中憲子．名古屋大学・秋間広先生，修士課程・北川芙南さんとの共同研究）
・大学生アスリートの体重増加過程における代謝疾患リスクや腸内細菌叢の変化
（代表者：田中憲子．立命館大学・村上晴香先生，名古屋大学・秋間広先生，修士課程・平野功一郎くん，博士後期課程／日本学術振興会・北川芙南さんとの共同研究）
・青少年期の体操選手における栄養摂取状況と身体組成との関係
（代表者：田中憲子．鹿屋体育大学・金久博昭先生，中京大学・太田めぐみ先生，名古屋大学・秋間広先生/ 博士前期課程・片山未来さん/ 博士後期課程/日本学術振興会・北川芙南さんとの共同研究）
・若齢期から始める代謝性疾患リスク低減にむけた取り組み ー学生アスリートに着目してー
（代表者：田中憲子．名古屋学芸大学・大嶋里美先生，筑波大学・高橋英幸先生，徳島大学・三浦哉先生，山形大学・清水香先生，立命館大学・水野沙洸先生，名古屋大学・片山敬章先生/ 秋間 広 先生 / 石田浩司先生 / 小池晃彦先生/ 博士後期課程／日本学術振興会・塩澤華奈さん，北川芙南さん，博士後期課程・佐藤鈴菜さんとの共同研究）
・家庭でできる筋力トレーニングが骨格筋や異所性脂肪に及ぼす影響
（名古屋大学・秋間 広 研究室との共同研究）
・栄養摂取状況と身体活動量が骨格筋内の異所性脂肪に及ぼす影響
（現・東京工業大学・小川まどか先生，名古屋大学・秋間 広 先生/ 博士後期課程／日本学術振興会・北川芙南さん，中京大学・吉子彰人先生との共同研究）
・パワードプラ法による筋内血流量の定量化の試みとその応用 （名古屋大学・秋間 広 研究室との共同研究）
※最新の活動状況は， Facebook ページ をご覧ください．終了した研究は「これまでに獲得した研究費や過去の共同研究など」ページに掲載されています
【一緒に研究してくださる大学院生を募集しています！】
所属研究科：名古屋大学大学院 教育発達科学研究科
取得できる学位：修士（教育学），博士（教育学）
連絡先：愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学総合保健体育科学センター
tanaka-n あ htc.nagoya-u.ac.jp （「あ」をアットマークに変換してください）
【所有している測定機器】
・画像分析ソフト（SliceOmatic，イメージラボ)
・超音波画像診断装置（Logiq-e Pro, GEヘルスケア），リニアプローブ，コンベックスプローブ
・骨強度測定器（Osteo Pro スマート, 伊藤超短波）
・身体活動量計（HJA-750C, ActiveStyle Pro, オムロン）
・血圧脈波検査装置（FORM-5, フクダコーリン）
【共同利用させていただいている測定機器】
・磁気共鳴装置（MRI，Siemence社製，名古屋大学・脳とこころの研究センター）
【本研究室に在籍中の大学院生さん】
北川芙南さん（博士後期課程３年／日本学術振興会特別研究員DC1．管理栄養士）
石川莉那さん（博士前期課程1年／看護師．名古屋大学医学部保健学科卒）
【研修を受け入れた学生さん】
Fengyue Xu（杉浦楓月）さん（トロント大学3年生，受け入れ期間：2025年5月～7月）
【本研究室の修了生さん】
佐藤鈴菜さん（2023年3月に博士前期課程を修了．管理栄養士．片山敬章先生ご指導）
平野功一郎さん（2024年3月に博士前期課程を修了．キッコーマンに就職）
片山未来さん（2025年3月に博士前期課程を修了．ご本人の希望により就職先は記載していません）
【田中が博士学位論文の主査を務める学生さん】
北川芙南さん（博士後期課程３年／日本学術振興会特別研究員DC1．管理栄養士）
泉主馬さん（秋間研究室・博士後期課程３年）
【田中が博士学位審査の副査を務めた修了生さん】
小川まどかさん（秋間研 H30年度修了．現：東京工業大学 准教授）
清水 香さん（秋間研・片山研 R2年度修了．現：山形大学 講師）
王 旭さん（蛭田研 R3年度修了）
【学歴】
1997年03月 東京都立戸山高等学校 卒業
2001年03月 早稲田大学 人間科学部 スポーツ科学科 卒業 （指導教員：村岡功先生）
2003年03月 東京大学大学院 総合文化研究科 生命環境科学系 広域科学専攻 修士課程 修了
（指導教員：金久博昭先生）
2006年03月 東京大学大学院 総合文化研究科 生命環境科学系 広域科学専攻 博士課程 修了
（指導教員：金久博昭先生）
【学位】
博士（学術） , 東京大学 , 課程 , 2006年03月
【資格】
ヨガインストラクター
【職歴】
2001年04月 ～ 2006年03月 国立スポーツ科学センター 非常勤専門職員
2003年04月 ～ 2005年03月 ホテルビジネス専門学校 非常勤講師
2006年04月 ～ 2010年03月 女子美術大学 非常勤講師
2006年04月 ～ 2008年03月 国士舘大学 大学院スポーツ・システム研究科 助手
2008年04月 ～ 2009年03月 国立健康・栄養研究所 技術補助員
2009年04月 ～ 2013年03月 日本学術振興会 特別研究員（RPD） 受入先研究機関：国立健康・栄養研究所 健康増進研究部
2012年04月 ～ 2013年03月 法政大学 非常勤講師
2013年04月 ～ 2015年03月 花王株式会社 パーソナルヘルスケア研究所 研究員
2015年04月 ～ 2017年03月 名古屋大学総合保健体育科学センター 講師
2016年04月 ～ 現在に至る 中京大学非常勤講師
2017年04月 ～ 2025年03月 名古屋大学総合保健体育科学センター 准教授
2025年04月 ～ 現在に至る 名古屋大学総合保健体育科学センター 教授
【現在の担当授業】
全学1年生向け：健康・スポーツ科学講義，健康・スポーツ科学実習（フィットネス，卓球，バドミントン）
大学院生向け：健康運動科学研究Ⅰ，ヘルスマネジメント・スキルズ
【所属学会】
日本体力医学会（評議員，東海地方会理事），日本体育学会，日本肥満学会，日本運動疫学会
【受賞】
・東京都中学校体育連盟 体育優良賞 , 1994年
・ The IVth World congress of Biomechanics: Open Calgary Award (Muscle & Musclo-Skeletal) （共同研究）, 2002年
・第68回 日本体力医学会 大塚スポーツ医・科学賞 奨励賞（共同研究）, 2013年
・平成29年度石本記念デサントスポーツ科学振興財団研究助成 最優秀入選, 2017年
・文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ（特色型）」
「女性研究者トップリーダー顕彰」, 2019年
【メディア掲載情報】
・Researchers' VOICE No.60 田中 憲子 （名古屋大学の広報ページの一部です．2025年5月）
・エディテージ・グラントのその後を追う③－田中 憲子さん（名古屋大学総合保健体育科学センター 教育発達科学研究科 准教授）（2024年9月）
・「日本人とブラジル人の筋内脂肪指標はともに筋量と反比例する」名大プレスリリース（研究代表者：秋間広先生，2020年10月）
・「子育て中の女性研究者に聞く！単身赴任子育ての傾向と対策」
・「研究者のトゥ・ボディ・プロブレムと，単身赴任ワンオペ育児」Blanka3号（2018年6月）
・「エディテージ研究費2017年度採択者インタビュー」（2017年3月）
・「高齢者の筋肉内に蓄積する脂肪は運動機能低下と関係している」名大プレスリリース，マイナビニュース他に掲載 （研究代表者：秋間広先生．2017年2月）
・ 「名古屋大 「男女平等」トップ１０入り 学内に学童保育…子育て支援、女性職員２０％目指す」 Sankei Biz（名古屋大学の学童保育室利用者との一例として．2015年9月）