本セミナーは終了しました.多数のご参加をありがとうございました.
近年,人工知能に注目が集まっています.人工知能技術の一つとして,私たち人間が普段使っている言葉を機械で扱う技術,すなわち自然言語処理技術もさまざまな応用が期待されています.世の中には自然言語で書かれたデータが非常に多く存在する上,人間と機械のインタフェースにも自然言語を用いることができます.自然言語処理技術は,新たな製品やサービスを生み出したり,業務の効率化を行ったりすることにつながり,ビジネスに大きく貢献すると考えられますが,まだ幅広く活用されているとは言えないのが現状です.
そこで言語処理学会では,新しく自然言語処理技術に興味を持たれたり,新たに導入を検討されていたりする産業界の方々を対象にしたセミナーを昨年より行っています.第一線で活躍されている研究開発者を講師にお招きし,自然言語処理技術の概要とその応用に関してわかりやすく解説していただきます.本年は,好評だった昨年の内容をさらに拡充したセミナーを企画しました.具体的には,以下のような疑問や要望にお答えする内容になる予定です.
本セミナーの定員は120名の予定です.締め切り前でも定員に達し次第,参加登録を締め切らせていただきますのでご了承ください.
提供いただいた個人情報は,言語処理学会のプライバシーポリシー(※)に従い責任をもって管理し,本セミナーの運営管理の目的および事後アンケートの送付にのみ利用させていただきます.
言語処理学会会員(学生会員・正会員・シニア会員) 7,000円(不課税)
言語処理学会非会員 15,000円(税込)
※言語処理学会賛助会員所属の方は3名まで会員価格でご参加いただけます.
※言語処理学会へはこちらから入会できます.新たに入会された場合も割引が適用されます.
キャンセルを希望される場合11月7日までに <nlpseminar@nacos.com> にご連絡ください.振込手数料を除く金額を返金させていただきます.なお,11月7日以降のキャンセルにつきましては,返金いたしかねますので,あらかじめご了承ください.
資料は参加登録をされた方に事前にダウンロードのための URL をお知らせいたしますので,必要な方はダウンロードしてお持ちください.
実行委員長 中野 幹生 ( ㈱ ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン )
須藤 克仁 氏(奈良先端科学技術大学院大学)
いわゆる人工知能のうち言語に関わるところで使われるのが自然言語処理です.意識する/しないに関わらず,我々の生活の様々な場面で長年自然言語処理技術が活用されています.
本講演ではそうした技術が果たして「何を」「どうやって」,また「何のために」処理しているものなのか,を簡単にご紹介します.それを通じて自然言語処理にご興味を持っていただき,今後より深く知っていただくための入口にしたいと思います.
2002年NTT入社.コミュニケーション科学基礎研究所にて音声対話・音声言語処理・機械翻訳の研究に従事.2015年京都大学にて博士(情報学)取得.2017年より奈良先端科学技術大学院大学准教授.機械翻訳を中心とした自然言語処理の研究に取り組んでいる.
金山 博 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)
一般の人々の目に触れる場面や,人工知能の進歩に関する華々しい報道の他にも,自然言語処理の技術がさまざまなビジネスを支えています.技術文書,コールセンターへの入電,診断書など,人間では全部を読み切れない量のデータを活用する事例をご紹介して,技術により何ができるか,何を学ぶべきかのヒントを得ていただければと思います.
2000年より,日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所にて,構文解析,意味解析などの自然言語処理の基礎技術,および評判分析,知識抽出などへの応用に関する研究に従事している.2011年に米国のクイズ番組で人間に勝利した Watson のプロジェクトに参画し,情報抽出の部分を担当していた.2012年に東京大学で博士号取得.2016年から2018年にかけて,電子情報通信学会のNLC研究専門委員長としてテキストマイニング・シンポジウムを企画するなど,学術とビジネスを結びつける活動もしている.
徳久 良子 氏(株式会社豊田中央研究所)
2013年にword2vecが出現して以来,自然言語処理の分野では,言葉をベクトル表現して意味をとらえる方法が主流となりました.最近では,形態素解析ではなくサブワードと呼ばれる単位に分割して語の意味空間を学習するような方法も提案されています.
本講演では,これから自然言語処理を活用したシステムを構築したい方を対象として,MeCab,fastText,Fairseqといった自然言語処理のためのツールやscikit-learnやmatplotlibといった一般的な機械学習のツールを使って,言葉をベクトル表現する方法やテキスト分類の方法を実践的に学んでいきます.現状の自然言語処理で何ができるかを把握していただき,現実の問題をどのようにその問題設定に落とし込むかを学んでいただくきっかけにしていただければと思います.
2001年(株)豊田中央研究所入所.Webから獲得した知識を用いた応答生成技術や感情推定技術の研究のほか,これらを応用した雑談対話システムの構築に従事.2009年奈良先端科学技術大学院大学にて博士(工学)取得.2017年度人工知能学会オーガナイズドセッション「知的対話システム」オーガナイザ,2017ー2019年対話システムシンポジウム実行委員を務めるなど,言語処理技術を対話システム研究に応用する活動に従事している.
山下 達雄 氏(ヤフー株式会社)
SNSの投稿やECサイトのレビューなどネットサービスにおけるテキストに対して,情報抽出や内容判定といった自然言語処理技術を適用し,サービスの質を高めたいという需要があります.しかし,現実には自然言語処理への過度の期待や,企画側と開発側の方向性の違いなどで技術適用が進まないことが多々あります.
本講演では,講演者が長年ヤフーで自然言語処理技術をサービスへ適用してきた経験をもとに,迅速な技術導入(ネットサービスに限らず)の知識を共有したいと思います.
2000年,奈良先端科学技術大学院大学博士課程単位取得退学.2000年より株式会社富士通研究所にて機械翻訳システムの研究開発に従事.2005年よりヤフー株式会社勤務.主にSNSデータのテキストマイニングと自然言語処理技術のWebサービス適用に従事.博士(工学).
実行委員長 中野 幹生 ( ㈱ ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン )
各講師が個別の質疑にお答えします.
中野 幹生 ( ㈱ ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン )
小町 守 ( 首都大学東京 )
水本 智也( フューチャー ㈱ )
張 培楠( ㈱ サイバーエージェント )
中西印刷 ㈱ 言語処理技術セミナー担当 <nlpseminar@nacos.com>