2011年11月26日イベント

11月26日の午後、ファンクラブ・イベントが開催されました。会場は青山の「月見ル君想フ」というライブハウス。

今回も司会は歴史コメンテーターの金谷先生。なんと驚いたことにお着物で登場。お能などに行かれるというのは伺っていましたが、さすが決まってらっしゃる。先生の和やかな進行で、会場緊張感もなく感じです。

ネマニャ君とトリルのメンバーの到着を待つ間、会長の樋口先生との対談です。ネマニャ君とのはじめての出逢いやネマニャ君の演奏がどうすごいのか、他の奏者とどう違うのか、を熱く語ってくださいました。

ネマニャ君のこれまでの日本での演奏活動についても紹介されました。自分の指で数えられるくらいと思っていたら、なんと福島や長野、九州や愛知…、ネマニャ君、私たちが思うよりずっと日本各地を訪れていたんですね……。

楽しく過ごしているうちにいよいよ時間です。

ネマニャくんとトリルのメンバーは到着するなりステージへ直行!

大歓迎の拍手のなか、いきなりバッハのパルティータ第2番が鳴り出しました。

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今回兵庫の無伴奏を聴けなかった私には、このネマニャ君の無伴奏での始まりは本当に嬉しかった!そしてシャコンヌは今回の演奏会同様、トリルの弦楽合奏で。素敵な演出でした。

その後は

サラサーテ バスク奇想曲 Op.24

無伴奏でミレティチのダンス

ヴィヴァルディ「四季」より「夏」プレスト

と演奏が続きました。

小さな会場いっぱいに音楽が満ち、息をするのも忘れてしまうひとときでした。

アンコールは彼らの十八番、セルビア民謡のパソナ・コロ。

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これが大ハプニング。ネマニャ君が突然弾き始めたものだから、コントラバスのナタナエルさんは大慌てで楽器へ戻り、チェロのアンヌさんは、仕方なく舞台の端で立ったままで演奏。お二人の困ったようなお顔といったら!こんな雰囲気、まさにライブ、ホールでは絶対味わえないですね。大喝采でした。

 続いてネマニャ君へのインタビュー。会員の皆さんから募った質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれました。

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ネマニャ君に弾いてもらいたい曲というのも伝えられました。樋口先生のリクエストはバッハのガボット。するとネマニャ君はちょっと待っててねと、ステージの袖に弓を取りに。

ところがメンバーが持って行ってしまっていたようで、手に持っているのはなんとコントラバスの弓!ネマニャ君!大丈夫なの?という空気の中、ニッコリと鼻歌でも歌うように演奏してくれました。樋口先生、良かったですね。後で伺ったら、ヴァイオリンを習っていた小さい時に、ご自身も弾いた曲なのだとか。

そしてお楽しみの抽選会。時間に余裕がある限りの当選者、の大盤振る舞いでした。

2度目のイベントということもあって、ネマニャ君も前回よりかなりリラックスしていたように感じました。

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今回はトリルのメンバーそれぞれにもお話をうかがえたのも嬉しかったです。やんちゃなネマニャ君を見守る、頼りになる兄貴と姉貴、って感じでしょか?

最後にファンクラブから来年の干支の手ぬぐいをプレゼント。ちょうどドラゴン、格好いい絵柄でいいタイミングでしたね。

銀座大野屋の本染めです!

サプライズがもうひとつありました。

今回の来日で演奏された『日本の春』。震災にみまわれた日本のために作られた曲です。その作曲者であるセドラーさんから、今日のためにメッセージが寄せられていました。

私たちには日本語に訳されて朗読され、メンバーのみなさんにはカードにして手渡されました。日本への心からのお見舞いと励まし。聞いていて涙が出そうになりました。セドラーさんに感謝するとともに、イベントの最後にこの大きな出来事について、そこにいる全員で思いを共有できたこと、なんと表わしたらいいのか、言葉がありません。

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イベントは終了。

大きな拍手に送られて一度は退出したネマニャ君ですが、なんと会場に戻ってきて「みんなで一緒に写真を撮ろう。」と提案してくれました。素敵な全体写真が、もうひとつの思い出になりました。

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次の来日は1年後です。また素晴らしい演奏を聴けること、ファンクラブのみなさんとその喜びを分かち合えることを、楽しみにしたいと思います。

★イベントレポート:プレピスカ事務局 ひらたゆみこ