校長挨拶
ここ大空町は、澄み切った大空とその下には豊かな大地が広がり、メルヘンの丘や芝桜公園、延々と向日葵が咲き誇る朝日ケ丘展望台、北海道自然100選にも選定されている藻琴山など、風光明媚と呼ぶにふさわしい景観を擁しており、大正の時代に鉄道の開通を機に大いに発展してきた歴史のある街であります。また、基幹となる農業や内水面漁業が盛んであり、北海道のみならず日本の食糧基地の役割を担っています。さらに女満別地区の丘には地域の主要空港である女満別空港があり、オホーツクの空の玄関として道内外から多くの人が訪れる街でもあります。
この豊かな大地と自然は、美しさで人を魅了する反面、四季を問わず厳しさを併せ持っています。このため、そこに住む人の生活やオホーツクで展開されてきた教育の根源には自然と闘う反骨精神があり、逞しく生き抜く精神が脈々と受け継がれていると言えます。
本校の生徒の学びの場はこの美しくも厳しいオホーツクの大地であり、この自然を生き抜いてきた人々の生活の知恵や歴史、受け継がれてきた文化を土台として、地域に根付いた教育を進めることとなります。
将来的な予測の難しいVUCAの時代にあって、子どもたちがその社会を逞しく生き抜くためには、生徒一人ひとりが自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開き持続可能な社会の創り手となることが大切です。
本校はこれに向け、生徒一人ひとりが社会を逞しく生き抜くために必要な資質・能力育むことができるよう、教職員が総力を挙げて教育活動を推進してまいります。
本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
大空町立女満別中学校長 竹次康人