医学の進歩に伴った医療の専門分化、高度化により各臓器別の専門医は増加し、これまで治療困難とされた疾患を克服できるようになりました。その一方で、全人的に患者をみて適切な診療を行える医師(General Physician)も、社会的に求められています。また、内科各領域のサブスペシャリティ専門医も、その礎としてGeneral Physicianの素養を身につけるべきと考えます。そこで当院では,1998年に総合診療科を創設し(2016年「総合内科」に改称」)、「病気のみを診るのではなく悩める病人を診る」ことのできるGeneral Physicianの育成を目指してきました。
理念
内科医の基礎となる知識と技能を備え、ホスピタリストやかかりつけ医として活躍でき、かつ内科救急医療にも対応できる内科総合診療医(General Physician)の育成を目指します。
到達目標
病気でなく病人を診る全人的医療を実践できる。
プライマリケアの基本的診療を実践できる。
文献を検索し読解する能力を備え,EBM(Evidence-Based Medicine)を実践できる。
チーム医療の意義を理解しこれを実践できる。
症例報告や研究発表を実践できる。
自治体病院の責務を理解しこれを実践できる。
研修後も自己を高めていく術を身につける。
取得目標とする専門医資格
新専門医制度における内科専門医
日本内科学会総合内科専門医
内科系各サブスペシャリティ領域の専門医
研修後の進路
総合内科での後期研修を修了後、選考を経て当院内科の常勤医になることが可能です。
内科常勤医として、内科各領域の専門医取得を目指すことができます。
総合診療科の創設以来、これまでに当院の常勤医として12名が採用されています。
慶應義塾大学、北里大学、東邦大学、東京女子医科大学などの医局と強い絆があります。