Post date: Nov 10, 2017 4:19:25 AM
2017年9月28・29日に土木学会(東京・四谷)で開催された第42回土木情報学シンポジウムへ参加し研究成果の発表を行いました.
発表した研究:
富山 和也,川村 彰,Riccardo Rossi,Massimiliano Gastaldi,Claudio Mulatti:ヒトの心理および生理情報に着目した客観的な路面のラフネス評価,土木情報学シンポジウム講演集,vol.42,pp.81-84,2017年9月.
本発表は,JSPS科研費(若手研究B:15K20843)の助成を受け,Padova大学(伊)の研究者と共同で実施している研究成果によるものです.本研究では,路面のラフネスを考慮した走行試験において,認知科学に基づき異なる心理タスク(音程弁別および語句弁別)を課し,その際の反応時間および生理反応を計測しました.その結果,ラフネスが生理反応と関連し,短期的および長期的なストレスへ影響を及ぼす場合,心理計測より得た反応時間の有意な増加,即ち認知処理の低下につながることが確認できました.本成果は,質的満足度が求められる今日の道路交通環境整備において,ヒト由来の情報をもとに,客観的かつ合理的な評価を与えるものと期待できます.