第14回 ディペンダブルシステムワークショップ (DSW 2016)

発表募集(ポスター発表・論文発表)

ディペンダブルシステムワークショップは、ディペンダビリティに関する理論や実装を研究している学生・研究者・技術者が一堂に会し、所属組織を超えた交流を通してディペンダビリティ研究を促進・振興し、もって情報システム、ひいては社会システムのディペンダビリティ向上に貢献することを目指しています。

ディペンダビリティ研究と一口に言っても(下記にも示す通り)非常に多岐に渡る分野に専門化・細分化しており、ややもすると専門分野の殻に引き籠もりがちになりますが、年に一度くらいは他分野の人々と交流・議論することで、自らの研究の意義を再確認し、また新たな着想を持つことは、個々の研究者のみならず、ディペンダビリティ研究全体にとっても非常に有意義であると考えています。

本年のディペンダブルシステムワークショップ(DSW2016)では、1泊2日の合宿形式で、ディペンダビリティ研究をテーマとしたポスター発表や論文発表を募集します。発表の内容についてはディペンダビリティ研究に関するものであれば何でも歓迎ですが、特に萌芽的な研究の報告を歓迎します(もちろん完成した研究の報告でも全く問題ありません)。具体的には例えば以下のようなテーマが考えられますが、これらに限定することなく広く発表を募ります。

  • ディペンダビリティの考え方
    • 安全性、レジリエンス、オープンシステムディペンダビリティ、etc.
  • ディペンダビリティの規格・認証
    • 機能安全、etc.
  • ディペンダビリティの方法論
    • 開発方法論、テスト・品質保証、モニタリング、数理的検証手法・形式的検証手法、プログラム解析、ソフトウェア若化、etc.
  • ディペンダビリティと各種システム
    • システムソフトウェア(オペレーティングシステム・仮想マシンモニタ)、クラウドコンピューティング、ネットワークシステム、データベース、etc.
  • ディペンダビリティの事例研究

論文発表は、ページ数の制限は特にありません。ショートペーパーでもフルペーパーでも歓迎します。査読はありませんが、研究会の主査・幹事が特に優れていると判断した論文はコンピュータソフトウェア誌に推薦論文として推薦することがあります。

発表の申込があれば受理してご発表いただくことを原則といたしますが、テーマに沿わないものはお断りする場合がございます。また、申込件数が多数に及ぶ場合は発表をお断りせざるを得ない場合もあることをあらかじめご了承ください。

Call for Paper

開催概要

日程

場所

主催

2016年12月14日(水)・15日(木)

花びしホテル

日本ソフトウェア科学会ディペンダブルシステム研究会

Important Dates

締切を延長しました

パネルディスカッション

テーマ: 自動運転とディペンダビリティ

近年の自動運転技術の進歩は目覚ましく、自動車の自動運転の実現はもはや目前と期待されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。自動運転技術・システムのディペンダビリティはどのように考えられ、実現されようとしているのでしょうか。また、自動運転が実現することによって、交通システム全体としてのディペンダビリティにはどのような影響があるのでしょうか。このような内容について、自動運転等の専門家の方々をお招きして議論します。

パネリスト

参加費

ワークショップ当日に会場で参加費をお支払いください.

※ 費用は宿泊費(夕食・朝食付き,14,190 円)を含みます(ナイトセッション費は含みません)。

発表申込み・ポスター概要登録・論文投稿について

  • 発表申込みはこちらのフォームよりお願い致します。
  • ポスター概要登録はこちらのフォームよりお願い致します。 発表の概要はどのような形式でも構いません.2 行程度のサマリでもよいですし, 2 ページ程度の Extended Abstract でもよいです.概要登録サイトよりご登録ください.ご提出いただいた概要は本サイトでパスワードをかけて公開いたします.パスワードは当日参加者にお渡しいたします。
  • 論文投稿は、タイトル、著者、アブストラクトをメール本文に記載いただいて、論文本体(pdfでお願い致します)をメールに添付して、以下にお送りください:yutaka.matsuno_at_me.com

参加申込み

こちらの参加申し込みフォームよりお申し込みください。

当日のお申込みはご遠慮ください。

発表形態

  • ポスター発表は、できるだけ参加者全員とのディスカッションを行っていただけるようなセッテイングにします。一人あたり横幅約 1.5 m〜2 m 程度のスペースとパネルを用意しますので,パネルにポスターなどを展示してご自身の研究について説明してください.また,機材を持ち込んでご自身の研究のデモンストレーションをしていただいても構いません.
  • 論文発表は発表件数によりますが、1件25分(発表15分+質疑10分)程度で、聴講者からの質問を積極的に受け付けられるようにいたします。

プログラム

12/14(水)

13:30: 受付開始

13:55: 開会

14:00〜15:00: ポスターセッション(1)

15:10〜17:00: パネルディスカッション

  • テーマ: 自動運転とディペンダビリティ
  • パネリスト: 井上 秀雄 先生 (神奈川工科大学),加藤 真平 先生 (東京大学),入江 清 先生(千葉工業大学)

18:00〜20:00: 夕食

21:00〜23:00: ナイトセッション

12/15(木)

9:00〜10:00: ポスターセッション(2)

10:10〜12:00: 論文発表(25分×4件)

12:05: 閉会

DSW2016 表彰

  • 最優秀ポスター発表賞
    • 静的コード解析に基づくプルリクエスト品質即時計測
    • 佐々木俊亮,荒堀喜貴,権藤克彦(東京工業大学)
  • 最優秀論文発表賞
    • 市民等と障害情報を共有する障害データベースの構築の試み
    • 坂東幸一(電気通信大学),松野裕(日本大学),石垣陽,田中健次(電気通信大学)

研究会について

日本ソフトウェア科学会ディペンダブルシステム研究会は、2004年の発足以来、ディペンダブルなシステムを開発・実現するための理論・実装に関する先導研究を推進するために研究成果の発表と討論の場を設けること、また研究成果の普及を促進するために産業界と学界にまたがった研究交流の場を設けることを目的に活動してきました。

2011年の東日本大震災およびそれに伴い発生した原子力発電所事故は、情報システムの有用性を示すとともに、そのディペンダビリティを実現・維持・向上することの重要性を改めて明らかにしました。また、我々の社会の未来を大きく変えると今日期待されている技術革新の多くは情報システムと密接な関係を持っており(人工知能、自動運転、IoTなど)、情報システムのディペンダビリティは我々の社会の安定的・持続的発展に大きく影響すると言えます。

日本ソフトウェア科学会ディペンダブルシステム研究会は、ディペンダビリティに関する様々な研究を促進・振興し、情報システムのディペンダビリティの実現・維持・向上に貢献します。

運営体制

  • 主査: 前田 俊行 (千葉工業大学)
  • 幹事: 阿部 洋丈(筑波大学),荒堀 喜貴(東京工業大学),石井 大輔(福井大学),松野 裕(日本大学)

問い合わせ先

  • 担当幹事: 松野 裕 (yutaka.matsuno_at_me.com)