2. 刺激応答性発光材料の創製
2. 刺激応答性発光材料の創製
2-1. 刺激応答型発光性薄膜材料の開発
外部刺激により、薄膜の色およびその発光色が変化する材料の開発に成功しました。
刺激の程度によって、様々な発光色を示すことが可能です。
また、それ以上に興味深い現象が発見されていますが、それは続報をお待ちください。
2-2. 刺激応答型発光性液体の開発
一般的に発光材料は、π共役分子と言われるベンゼン環を多く含む分子骨格からなります。
そのため、分子間相互作用が強く働き、得られる材料は固体です。
しかし、我々は分子デザインを工夫することで、世界でも報告例の非常に少ない
「室温液体」を合成することに、成功しております。
この液体は、酸蒸気を曝露することで、その発光色が青色(b)から黄色(d)へと変化します。
本液体は、刺激により発光色を変化させた世界で初めての例となります。
現在、分子の骨格や単結晶X線構造解析を用いることで、
上記の特性や起源を探索しております。
参考文献:
1. K. Isoda, ChemistryOpen (Wiley-VCH), 2017, 6, 242-246.
2. K. Isoda, Y. Sato, and D. Matsukuma, ChemistrySelect (Wiley-VCH), 2017, 2, 7222-7226.